【文スト】純粋かも知れない素敵帽子の恋愛奮闘記【中原中也】【短編集】

嫉妬は醜いモノ？ ページ5

太宰「ん“っ！？ゲホッ、ゔっ…何此のクッキー！？超辛いのだけれど！？」


私の執務室にて

太宰君と一緒にお茶会をしております

テーブルには

エリス嬢お勧めのショートケヱキに

ピーチティーの入ったカップ

ティーポットと

私の手作り真っ赤なクッキーが置かれている

私の作ったクッキーの味の感想を誰かに訊きたいなあ

と思っていた処

丁度太宰君が傍を通りかかったから

味の感想を訊くお茶会をしようということになり

現在に至る


「間違えてタバスコ入れちゃったみたいだね」

太宰「如何したらクッキーを作る過程で、間違えてタバスコを入れるような状況になるんだい」


厭がらせの為に作っただろう！

と頰を膨らませる太宰君

私は反省する素振りも見せず

絶対太宰君の頬っぺたってもちもちだよね…

触りてえ…

と考える

もちもち頬っぺた見たら

触りたいって考えるのが人間の性だと思う


太宰「一寸！反省する素振りくらい見せたら如何なのさ」

「あ、御免。太宰君の頬っぺた触りたいなって思ってた。だからさ、触らせて呉れない？」

太宰「だからじゃないよ、頬っぺたも触らせないよ莫迦」

「私一応君の先輩なんだけどな」


後輩に莫迦と罵られる日が来ようとは…

若干落ち込んでいると

次はちゃんと美味しいクッキー作ってよね

と云い

太宰君は私の執務室から出て行った

何あの子ツンデレ気質なの？


「はー…私の後輩可愛過ぎ……。よっし！今日の任務が終わったら、太宰君の為に私の愛情たっぷりクッキーを作りますか！」


私は気合いを入れる為

大きな声でそう云った

もう一人の後輩が聞いているとは知らずに…

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