【文スト】純粋かも知れない素敵帽子の恋愛奮闘記【中原中也】【短編集】

♢ ページ29

王子はA姫の上半身だけ起こし

目を閉じ

自分の唇を

姫の唇に_____

接唇(くちづ)けることなく

瞼に接唇けた

A姫は困惑しながらも目を開け

王子はニヤリと微笑った


中也「ココにされるの、期待してたンですか？」


姫の唇に自分の人差し指をつけて


「なっ、否、そんな訳……！」

中也「顔、真ッ赤ですよ？説得力の欠片も無いですね」

「うっ…」

中也「唇への接吻は、大切な時にとッておきたいので。我慢して下さい」

「だから別に中也君に接吻して欲しいとか思ってないって…！」

中也「本当かなァ〜？」

「…今日から一週間、口利いてあげない」

中也「ヘッ！？」

「私に触るのも禁止。触った時点で一生口利かなくなるから」

中也「揶揄ッてすまねェッて！だから一週間口利かないのと触るの禁止はァァァァァ！！！」


姫様の方が

意地悪に関しては一枚上手のようだ

こうして

色々可笑しい

ポートマフィア演じる白雪姫は閉幕した

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