【文スト】純粋かも知れない素敵帽子の恋愛奮闘記【中原中也】【短編集】

死の果実 ページ26

最近、現パロの文ストの小説を読んで
現パロの文ストの作品を作りたくなっている今日この頃
此の作品を作って一週間くらいしか経っていないというのに何を考えてるんでしょうね…
今回はポートマフィアの皆様に
白雪姫を演じて頂きました
では、間も無く
色々と可笑しい白雪姫の劇開演です
_____







紅葉「鏡よ鏡。此の世で一番美しい者は誰なんじゃ？」


紅色の髪の

着物を着た麗しい女性___女王役・尾崎紅葉が

暗い暗い豪華な室の中

室の中でも一際目立つ鏡に話し掛けていた

鏡には黒髪の男___魔法の鏡役・森鴎外が浮き出て

口を開いた


森「エリスちゃん以外美しい者なんて居ない！当然だよ！」

紅葉「ちゃんと台本通りにせんか。もう一度問うぞ？幼女趣味よ幼女趣味。此の世で一番美しい女性は誰なんじゃ？」

森「ねえ、鏡から幼女趣味になってないかい？？」

紅葉「幼女趣味も鏡も変わりないじゃろ」

森「変わりあるよ？天と地程差があるよ？」

紅葉「さっさと質問の答えを云え」

森「…えー。誰だろう？」

紅葉「此の鏡割ってもええかえ？」

森「あー御免っ！御免って！ちゃんと台本通り云うから！！」


ぷるぷると拳を震わせ

にっこりと微笑む女王


森「A姫だよ」

紅葉「A姫？」

森「紅葉君が住んでる森から右に出て、直ぐ其処の国の姫様だよ」

紅葉「私より美しいなど…許せん…！狩人！」


女王が狩人と叫ぶと

蓬髪の男___狩人役・太宰治が欠伸をしながら室の中へ這入って来た

狩人は全身ビチョ濡れなのは

劇の始まる前に入水をしてきたからだ


太宰「はーあい。なぁに？姐さん」

紅葉「童…お前もか」


とうとう女王は訂正を入れるのを諦め

女王を演じた


紅葉「A姫という女を殺して来い」

太宰「姫様を？」

紅葉「嗚呼」

太宰「いいの？後戻り出来ないよ？姫様を殺しちゃえば一生、殺しを命令した姐さんは罪悪感に苛まれ乍ら生きて行くのだよ？本当に殺してきていいんだね？私は別に罪悪感とか無いからいいけれど」

紅葉「面倒だからって命令を取り消さそうとするんじゃない。さっさと行け」

太宰「ちぇっ。暴露たか」


狩人は渋々

台本通りにA姫の許へ行き

A姫に一目惚れ

此の侭では女王に殺されてしまうと忠告し

女王の居る場所からから離れた森にA姫を逃した

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