気怠げな男性 ページ7
──────本統に早く着いてしまった。
雄英の門をくぐり、改めて学校の大きさに驚きと感激で声を漏らす。
「うわぁ…」
すると、教師なのか、暗めの気だるそうな男の人が声を掛けてきた。
「…見ねぇ顔だな。新入生か？」
「あっはい！ 今日から雄英高校一年になります。ヒーロー科の三芳Aです」
男の人は、少し考えるように俯くと、何故か頷いた。
「あ、あの…」
「悪い。三芳…つったよな？ 初めての特別推薦者の一人…個性はなんだ？」
初めての、詰まり、例外だったことを言っているのだろう。
オールマイトが云っていた。私は、例外だと。
"の"一人…なるほど、私の他にもいるということか。
「その前に、名前、教えてくれませんか？」
名前も知らない人に個性を教えるのは…表向きでいいのか困る。その人の素性を知らなければ。
「…ああ。相澤消太だ。この雄英で教師をやっている」
「相澤…先生ですか？」
気だるそうに頷く相澤先生。
先生に偽っても意味がない。そう判断した私は、二つ目以外のことを話した。
「私の個性は『平家物語』。私の夢世界で出会った人の個性を自由に使えます。
納得したように、相澤先生は目を伏せた。
そして、少し睨みがちにこちらを見る。
「…嘘をつくのは合理的ではないな」
…見破られた？ 否、ただ鎌をかけただけなら、気にしないでも大丈夫。
「何のことでしょうか？」
にこり、微笑むと、相澤先生は溜息を吐き、こう云った。
「………何か事情があるようだな。合理的ではないが、無理に聞いても口を開かなそうだ。これ以上は詮索しない。
だが、何かあったら云えよ。これでも、俺は教師だ。生徒の相談相手くらいにならなってやる」
無理ですよ。
そう云わず我慢した。
この個性…否、異能力を認めることは出来ない。これで多くの人が苦しみ、息絶えた。精神系は、正直言って嫌われ者。Q君も、座敷牢に入れられっぱなしだ。
制御できないものは、隔離される。危険だから。
「ありがとうございます」
貼り付けた笑みを浮かべ、昇降口前に貼られていたクラス割を見る。
1-Aに自分の名前を見つけ、そのままかけていった。
下から見ていったので気付かなかったのだ。
嘗ての友の…恋人の名があったことに─────
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素間羅門 - 前回さらっとでできた二人絶対やべえ奴だ....! (3月29日 10時) (
レス) id: 27d6234774 (このIDを非表示/違反報告)
MAKOTO@低浮上(プロフ) - dtabosuさん» コメントありがとうございます！更新は遅いですが、ぜひ楽しみに待っていてください。頑張らせていただきます(*´∀｀*) (2017年12月30日 13時) (レス) id: b20568eb49 (このIDを非表示/違反報告)
dtabosu(プロフ) - 織田作とどう関わっていくのか、落ちどうなるかすごく気になります！！更新楽しみにしてます！頑張ってください(´▽｀*) (2017年12月28日 20時) (レス) id: c216431e1a (このIDを非表示/違反報告)
MAKOTO@低浮上(プロフ) - フユキさん» コメントありがとうございます！まだ内緒です(*´ b｀) 案外さらっと出てくるかもしれないので、楽しみにしててください！ (2017年12月12日 22時) (レス) id: b20568eb49 (このIDを非表示/違反報告)
フユキ(プロフ) - 前回サラッと出てきた室生犀星と萩原朔太郎っぽい人が気になって仕方ない (2017年12月12日 21時) (レス) id: 3b75a384a9 (このIDを非表示/違反報告)
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