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オオカミ男、拾ったど! ページ2

苦しそうに呼吸をしているので慌てて駆け寄ると

オオカミ男はゆっくりと目を開き、ひろ赤ずきんを確認すると睨みつけました


「…俺に触るな」

その低い声はいかにも威嚇しています。


しかしひろ赤ずきんは怯えもせずオオカミ男の腕をひろ赤ずきんの肩にまわして立ち上がりました。

「お、ぃ…」

オオカミ男は拒みますが力尽きて気を失ってしまいました

そこでひろ赤ずきんは、


ひろ「おーい!ちょっと来てくれー!!」


─…


みや「なに〜?もう少しで見つけられそうだったのに〜」


ひろ赤ずきんの声を聞いた皆がぞろぞろ集まってきて、

担がれているオオカミ男を見るなり飛び上がって逃げ出しました

「「ぎゃぁぁぁぁぁ」」

たま「みや!お前が食われてるうちに俺が逃げるから行け!」
みや「なんで!?」
にか「ひぃぃぃっ!」
せんが「たすけてぇっ!」
わた「ひろも早く逃げないと!!!」


ひろ「ちょっ!お前ら待て!!」

オオカミ男をそっと花畑に寝かせ、慌てて皆を追いかけました。


ひろ「あいつはケガしてて何もできないよ!!」

やっと捕まえたところでひろ赤ずきんは一生懸命話します

ですが、今までの経験なのか、本能なのか、なかなか理解してくれません。


みや「ケガしてるふりしていきなり襲うつもりなんだよ!」

にか「そーだ!」


ひろ「ちがう!
あいつは絶対そんなことしない!!



…俺、あいつを助けたい

だから、俺の家まで運ぶの手伝ってほしいんだ」


わた「…本気で言っているの?」

ひろ赤ずきんの真剣な眼差しに、わたキツネが不安げにいいます


たま「やだ…ひろが食べられちゃったらやだもん…」

たまうさぎがうるうるしながら呟くと、みんなうんうんと頷きました


ひろ「何行ってんだよ、俺なら大丈夫。

もし襲われそうになったらすぐ逃げるし。
だから、手伝ってくれる…?」


せんが「…わかった」

みや「いいよ…」

ひろ「ありがとう!じゃあ早く帰って治してやらなくちゃ!」



ピクニックの荷物はリスたちの友達の鳥さんに運んでもらうようお願いして、皆でオオカミ男を運びます。

にか「重!!」
たま「怖いよ〜」


なんやかんやいって、皆ひろ赤ずきんには甘いんです。

野菜スープ→←ひろ赤ずきんちゃん



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作者名:菜緒 | 作成日時:2016年8月18日 0時

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