ひろ赤ずきんちゃん ページ1
ここは世界のどこかにあるかもしれないし、ないかもしれない小さな小さな森。
そこには、赤ずきんを被った可愛らしい男の子や、素直になれないオオカミ男、しっかり者のキツネ、ゆるふわなうさぎ、おバカなリス、ほかにもたくさんの種類の動物たちが住んでいました。
ある日のお昼頃。赤いずきんを被ったひろ赤ずきんは動物たちとピクニックです
ひろ赤ずきんはわたキツネが作ってきてくれたサンドイッチや紅茶を持ち、わたキツネは下に敷く布、みやうさぎとたまうさぎは途中で摘んだ野いちごを、ニカリスとせんがリスはブルーベリーを一生懸命運んでいきます。
ニカ「も…むりっ!」
たま「つかれた〜」
ひろ「あ!あそこだ!」
今日は普段あまり行かない所でご飯を食べようと、物知りなもみの木じぃに良い場所を聞いたのでした
─…
「あまり行かない所か…
ならば、この道をずっと行くと、この世で最も美しい花畑がある。」
ひろ「本当!?行きたい行きたい!」
「行くことは簡単じゃが…気を付けなければならん。」
ひろ「気を付けなければならないこと?」
「あの花畑周辺は、オオカミ男たちのナワバリじゃ
オオカミ男に狙われたりでもしたら、二度とここへは帰ってこれぬかもしれん。
十分気を付けるのじゃ。」
ひろ「うん!ありがとう!」
ひろ赤ずきんはもみの木じいの言ったことを聞いてはいましたが、心のどこかでどーせオオカミ男と会うことなんてないだろう、
と、思っていました。
わた「さぁ食べよう!」
みや「お腹空いちゃった!」
みやうさぎがせっせと食べる準備をしています。
ひろ「それじゃあ…」
「「いっただっきまーす!!!」」
ニカ「ん〜!うま!」
たま「やっぱわたの作ったご飯は美味しいなぁ〜」
ご飯をあっという間にたいらげると、その後はお花を摘んだり追いかけっこをしたりいつものようにはしゃいでいます
ひろ「次はかくれんぼな!ニカとせんがはちっちゃいからあんまり遠くに隠れるなよ!」
「「はぁ〜い」」
ひろ「俺はあの奥に隠れようっ」
ひろ赤ずきんは、もみの木じぃの言いつけを守らずに、花畑の奥へと入っていってしまいます
そして、木の陰に隠れました。
ひろ「これなら絶対バレないぞ♪」
しばらくその場でじっと息を潜めていると…
“ガサガサッ!”
確かにそんな音が聞こえました。
もうバレちゃった?とこっそり音のした方を覗くと、
ひろ「…!?!?」
そこには、傷だらけのオオカミ男が倒れていたのです。
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作者名:菜緒 | 作成日時:2016年8月18日 0時