番外編 左傷痕組で、 ページ28
エイプリルフールのこの日。
さっき電気に嘘をついたら色々と痛い目に遭った俺は、懲りずに誰かに嘘をついてやろうとエイプリルフールを楽しんでいた。
最初はどうでもいいとか思いながら、こんなに楽しんでいるのは、雄英の皆と居るのが結構楽しいと実感しているのかもしれない。
そんなこと思いながら、次の標的である者の傍へと向かった。
「轟ー！」
『おう、どうした赤風』
「突然だけど握手してくんね？」
「……？いいぞ？」
そう言って不思議そうに手を差し出してくれた轟。
周りには轟同様状況がよく分かっていない緑谷と飯田が、はてなマークを浮かべながら俺達を眺めている。
「ん」
『……っ！！』
「どうした？」
『いや…なんか急に……あ、手首折れちまった』
轟と握手したため手首が折れたかのように手をプラーンとさせる、結構子供じみた嘘と言うか悪戯をしてみたが、多分すぐにバレるだろう。
「大丈夫か！？赤風君！！」
「い、飯田君！！」
轟の反応より早く、こんな嘘を信じてしまった飯田を止めるように、事を察した緑谷が小さくボソボソとこちらに聞こえないように事情を話してくれてるようだ。
当の本人は俯いたまま自分の手を眺めていて、顔の表情も分らないので嘘を信じているか、信じていないかも分からない状態。
『…轟？』
「悪い…やっぱ俺が関わると、手が駄目になるんだな……」
『……え？』
「「ハ、ハンドクラッシャー…！」」
轟は本気で深刻な顔で謝って来たり、飯田と緑谷はブフッと噴きだしてそう言うので、俺だけ良く分からない事に若干焦った。
『な、なんだよハンドクラッシャーって…！』
「ちょっと色々あって…轟君、自分が関わる人の手を駄目にすると思ってるんだ」
『なにがあってそうなるんだ！？』
その話を緑谷に聞いて、未だに自分の席で落ち込んでいる轟にもの凄く申し訳ない事をしたと思った。
『轟！悪い、手首折れてないから……』
「赤風、すぐに保健室に行こう」
『え！？だから、嘘だってエイプリルフールだって！！』
「さぁ、行くぞ赤風」
『ちょ、ちが！！』
もう周りの声が聞こえていない轟に、無理やり保健室に連れて行かれそうになったので、緑谷と飯田に助けを求めるが見放されてしまった。
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菴火(プロフ) - カフェモカさん» コメントありがとうございます！そうなんです、意図的ではないのですが、いつの間にか二人を混ぜたような見た目なってしまいました...(；・∀・) (2017年9月17日 15時) (
レス) id: 4ef8debd1c (このIDを非表示/違反報告)
カフェモカ - 夢主君は上鳴君と切島君を混ぜたような見た目ですね (2017年9月17日 15時) (レス) id: 538187bfc9 (このIDを非表示/違反報告)
菴火(プロフ) - リュウアさん» さぁ…行くでしょうか…ｗｗいつか、何かが起きてそっち系に行ったら面白いですねｗｗ (2017年4月2日 1時) (レス) id: c0edcf81e8 (このIDを非表示/違反報告)
リュウア(プロフ) - 菴火さん» クソッ…どちらもそっち系に行ってくれないのか…(二人の成長に期待します笑) (2017年4月2日 1時) (レス) id: ef6262a277 (このIDを非表示/違反報告)
菴火(プロフ) - リュウアさん» それより、上鳴君の方がそっち系疑惑が浮上してたんですけど、真面目に振ってたんで違いましたね…ｗｗ (2017年4月1日 23時) (レス) id: c0edcf81e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菴火 | 作者ホームページ：http://id37.fm-p.jp/509/raru1216/
作成日時：2017年3月9日 0時
