NO.10 転ぶ ページ13
仮眠室を後にし、廊下を走る俺はこのスピードでは間に合わないと悟った。
そして、走りながら見る、開いた窓に、肌で感じる風
俺はつま先に強く力をいれ、足に風を纏わせ、目に留まらぬ速さで廊下を走った。
「お前！！校内で個性を使うんじゃない！！！」
『急いでるんでーー！！すんませーーーん！！！』
道中、先生らしきな人に何回か注意されたが、ちゃんと一人一人に謝りながら走り続ける。
角を曲がる時は急な減速が難しいので、曲がる方向の逆の手に風を吹かせ、
思いっきり手を振って無理やりにでも曲がった。
また、色んな人にぶつかりそうになったが、バスケの経験を生かし全て避けきった。
『この角を曲がれば、多分一年の教室だ！！』
なんて言って角を思いっきり曲がり、異常なデカさのドアを見ると１という数字が見え、間に合ったと喜びそうになったが…
『逆じゃねぇか！！！』
ヒーロー科がAとB組という情報だけは知っている俺は、
１という数字の後に書かれた、完璧にAとB等からかけ離れた英語の文字に驚きを隠せない。
てか、１年だけで何組あるんすかぁ！？
マンモス校とか言う奴ですかぁ！！？？
なんて思いながらも、ただ一直線に廊下を走り続けた。
「赤風少年！！！」
すると、少し後ろから俺の名前を呼ぶオールマイトが現れた。
後ろを振り向くと転びそうなので、前を向き走りながら「なんすかーー！！」と返事した。
「私が事情話せば遅刻にならないから、そんな急がなくていいよーー！！！」
『はぁ！？』
オールマイトの言葉に驚きすぎて、思わず後ろを振り返ってしまった。
そして、後ろを振り返った事で足がからまってしまい………
『だあぁぁぁぁぁぁ！！！！！』
「赤風少年ーーーー！！！！！」
盛大に転んでしまった。
また、それだけで終わる事なく、勢い良く廊下を一直線にゴロゴロと転がっていった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 116人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
菴火(プロフ) - カフェモカさん» コメントありがとうございます！そうなんです、意図的ではないのですが、いつの間にか二人を混ぜたような見た目なってしまいました...(；・∀・) (2017年9月17日 15時) (
レス) id: 4ef8debd1c (このIDを非表示/違反報告)
カフェモカ - 夢主君は上鳴君と切島君を混ぜたような見た目ですね (2017年9月17日 15時) (レス) id: 538187bfc9 (このIDを非表示/違反報告)
菴火(プロフ) - リュウアさん» さぁ…行くでしょうか…ｗｗいつか、何かが起きてそっち系に行ったら面白いですねｗｗ (2017年4月2日 1時) (レス) id: c0edcf81e8 (このIDを非表示/違反報告)
リュウア(プロフ) - 菴火さん» クソッ…どちらもそっち系に行ってくれないのか…(二人の成長に期待します笑) (2017年4月2日 1時) (レス) id: ef6262a277 (このIDを非表示/違反報告)
菴火(プロフ) - リュウアさん» それより、上鳴君の方がそっち系疑惑が浮上してたんですけど、真面目に振ってたんで違いましたね…ｗｗ (2017年4月1日 23時) (レス) id: c0edcf81e8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：菴火 | 作者ホームページ：http://id37.fm-p.jp/509/raru1216/
作成日時：2017年3月9日 0時
