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「じゃーな、」
切島が手を振って教室を出ようとすると、
彼は1人の女子にぶつかったらしいよろけた女子を瞬時に支えた。
「あ、英莉。うちのクラスまで迎えに来てくれたの？」
ドアの前で轟と喋っていた電気は切島に支えられた女の子を見て笑顔を浮かべた。
「電気ぃ！うん、早く会いたくなっちゃって」
「あー、英莉まじ可愛い！こっち来いよ。」
手招きされたその子は切島の腕を抜けると電気の方に小股で走って行った。
「早く帰ろうよ〜！今日英莉とデートしてくれるんでしょ？」
「おー、今日はお前の番だもんな」
自分の机の上、つまり私の１つ前の席に置いていた鞄を手に取ると、それを肩にかけた。
そんな動作をなんとなく、目で追うと、
いつぶりか、最悪なことに彼と目が合ってしまった。
「じゃあな、A」
「え、うん、ばいばい。」
固まった。
久しぶりに喋りかけられた。
ていうかなんで今？
腕を組んでいるその女子は私を見て怖い顔で睨みつけると、腕を組む力を強めた。
「行こっ、電気！」
なんとも言えない気持ちになって、暫く放心状態に陥る。
そんな私の隣にやってきた響香は私の肩を掴むと前後に揺らした。
「ちょっと待って！何あれ！最低！アンタも何か言い返しなよ！
ばいばいじゃないでしょ！バカ！」
「あ、そうだね。」
響香の言葉に言い返す言葉も浮かばない私はあははと苦笑いすると、彼女は座っている私に抱きついて崩れ落ちた。
「…A、怒ってよ。
なんであんなやつと別れないの…？」
普段あんなに冷静な響香が、こうやって膝から崩れ落ちて、終いには泣き出してしまった。
この光景に、みんなが口を閉ざし、
遠くから見ていた切島や百ちゃんが下を向いて溜息を零した。
「ごめんね、響香。
私ねまだ信じてるんだ、いつかきっと、昔みたいに一途なんだねって言われる電気に戻ってくれることを。」
「何でアンタはそんな良い子なわけ…？
痛々しくて見てられないよ。」
ボロボロに泣きくずれる響香に、
申し訳なくて、彼女を抱きしめ返すことしか出来なかった。
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killt.(プロフ) - 最後まで読まさせて頂きました！更新される度に続きが気になって仕方なかったです！とても好きな内容でした！続編楽しみにしてます, (2017年6月26日 21時) (
レス) id: 1b3d7da8ef (このIDを非表示/違反報告)
弍紅弥 - みんないい子過ぎて泣きそうです(((これからも更新頑張ってください！ (2017年5月5日 19時) (レス) id: a53b64e2f9 (このIDを非表示/違反報告)
くろば(プロフ) - 続き楽しみにしてます！！！！ (2017年5月4日 23時) (レス) id: 1b8f0c4551 (このIDを非表示/違反報告)
キャッツ(プロフ) - 私は、明織(minn-ori)さんが書く爆豪大好きですよ？ (2017年5月1日 20時) (レス) id: 7d6a9e4c57 (このIDを非表示/違反報告)
明織 (minn-ori)(プロフ) - キャッツさん» ありがとうございます！やっぱり二次創作物なので爆豪の口調が原作と違って優しすぎますよね(汗 もっと原作通りの爆豪を書けたらいいんですけど… (2017年4月30日 23時) (レス) id: 276455e5a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほわいてぃべてぃ。(明織) | 作成日時：2017年4月23日 18時
