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「なんかお泊まり会みたいだねー」
私は切島の隣に立ってご飯の時に使った食器を
洗っていた。
お泊りなんていつぶりだろうか。
中学卒業の時にみんなでした以来かなあー。
なんて思い出しながら、切島の顔を覗いた。
切島はどこか、複雑そうに下唇を噛んで、
私の視線に気づくと慌てて笑った。
なんかしたかな？
「あ、そうだ、A。
まだ夜早いし、デザートかなんか買いに行く？」
「それいいね、近くにコンビニかなんかある？」
「あるある、徒歩五分圏内！」
まるで空気を変えるように、
洗い終わったお皿を置いた彼は笑った。
私もタオルで手を拭くと、
2人で靴を履いて外に出た。
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「あ、切島？お前何してんの？」
デザートコーナーをひたすら眺めてると、
2つくらい向こうのレーンで切島が誰かに声をかけられてるらしい、私はこっそりそっちのレーンを覗こうと足の向きを変えた。
「A…」
「…電気」
振り向いた先に、
驚いたような顔をして立っている電気がいて、
それを見てさらに驚いてる私がガラスに反射して見えた。
「今、暇？」
「あ……うん。」
手に持っていたモンブランを棚に戻されると、
電気に強く腕を引かれて店を出た。
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横目で、切島がこっちを見てるのがわかる。
そして、電気の手が小さく震えているのも。
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店の外に出て、
電気は私と目を合わせて一呼吸置いた。
「あのさ」
「うん」
「切島と、デキてんの？」
電気は顔全体を手で覆う。
そして、指の隙間からこっちを見る。
「デキてないよ。」
「…そっか、よかった。」
そう言って屈み込む電気。
私もその横に座ると、彼は驚いたように目を向けた。
「こうやって話すの久しぶりだね。」
さっき、切島と最後までしてしまったことに、なぜか罪悪感は抱かなかった。
電気もずっとこんな気持ちだったのかな。
それとも、同じ土俵に立ってるから、
こんなに穏やかなのかな。
自分でも驚くくらい穏やかな声で、
そう呟くと、電気は拳を震わせた。
「ああ。」
「なんか変な感じ」
「最後にしたのいつだったっけ。」
「わかんない。」
なんともいえない距離感を保ちながら、
ため息をつく電気を眺める。
いつからだろう。
こんな変な距離ができたのは。
なんでどっちからも、別れようって
言えないんだろう。
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killt.(プロフ) - 最後まで読まさせて頂きました！更新される度に続きが気になって仕方なかったです！とても好きな内容でした！続編楽しみにしてます, (2017年6月26日 21時) (
レス) id: 1b3d7da8ef (このIDを非表示/違反報告)
弍紅弥 - みんないい子過ぎて泣きそうです(((これからも更新頑張ってください！ (2017年5月5日 19時) (レス) id: a53b64e2f9 (このIDを非表示/違反報告)
くろば(プロフ) - 続き楽しみにしてます！！！！ (2017年5月4日 23時) (レス) id: 1b8f0c4551 (このIDを非表示/違反報告)
キャッツ(プロフ) - 私は、明織(minn-ori)さんが書く爆豪大好きですよ？ (2017年5月1日 20時) (レス) id: 7d6a9e4c57 (このIDを非表示/違反報告)
明織 (minn-ori)(プロフ) - キャッツさん» ありがとうございます！やっぱり二次創作物なので爆豪の口調が原作と違って優しすぎますよね(汗 もっと原作通りの爆豪を書けたらいいんですけど… (2017年4月30日 23時) (レス) id: 276455e5a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほわいてぃべてぃ。(明織) | 作成日時：2017年4月23日 18時
