無個性ヒーロー

「まさかのオリキャラとは。」あんだー「いやあ、出すつもり無かったけどなあ。」「苦手な人は本当にすみません。」あんだー「出す出さないは皆さんからの評価で決めたいな…」「だって。」 ページ23

「＿＿！！＿＿＿！」


声が聴こえた。

まだ覚醒しきってない頭を使って瞼を開けた、其処には見慣れた天井と


「猟…？」

鷹嶺「良かった……！！本当に……！」


鷹嶺 猟(ﾀｶﾐﾈ ﾘｮｳ)、私の幼馴染みが居た。

彼とは家が隣だったのと、幼稚園からの付き合いも合って家族ぐるみで仲良くさせて貰っている。

ちなみに歳は私の1つ下。一人っ子の私は弟の様に可愛がっている。

……まぁ、最近はそのせいで少し依存されて来たが。


「…？私さっきまで家の道場で…？」

「ああ、それならAが気絶したからAを掴んで僕の家に…ごめんね、腕とか痛くない？」

「うん、大丈夫。ありがとう。」


彼の個性は【鷹】。

その名の通り、鷹の姿になれる。大きさは自由、キャパオーバーすると、暫く眼が見えなくなる。

リスクは大きいけれど、凄く素敵な個性だと思う。


鷹嶺「……ねぇ、今日は泊まっていきなよ！もう暗いし…。」


窓の外を見るともう月明かりが出ていた。

時刻は8時を過ぎていた。


私はお言葉に甘え、泊まっていく事にした。




鷹嶺「…ねぇ、A。」

私が敷布団を借りて寝ようとした時、猟から声を掛けられた。

鷹嶺「これで、もう4回目だよ…。何時もこう何でしょう？」


そう、私が猟の家に泊まるのはこれが初めてじゃあない。

全部、彼奴の訓練で気絶しそうな時に猟が来てくれて、私を泊めてくれている。

本当に鷹嶺一家には頭が上がらない程の恩がある。


鷹嶺「……ねぇ、うちに来てよ。」

「……。」

鷹嶺「もう…もう見てられないんだ…、Aが…Aお姉ちゃんが傷つくのが…！！」


猟がこうやってお姉ちゃんと呼ぶ時は何時も不安な時や甘えたい時で。

こうやって私を誘ってくれるのも、本当に嬉しかった。


でも、


「ごめんね、」


私には



「守らないといけない…お母さんが居るから。」


だからいけない。


鷹嶺「……っ、わかった…けど！！」

ああ、本当に

鷹嶺「僕は、何時でも“A”を護るから…！！」


私は恵まれてるな…。








鷹嶺『(僕の…僕だけのお姉ちゃん。)』

「猟、ありがとう。」鷹嶺「ううん！全然！なんなら今日も泊まる？」「いや、流石に…」鷹嶺「そっか…(ｼｭﾝ」「(幼馴染みが可愛い過ぎる件)」→←「……もう、私に構わないで……！！」相澤「ヒロインぶるなよ。(うるせえ、構う。)」「逆、建前と本音が逆です。」相澤「…合ってる。」「え？」

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