無個性ヒーロー

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ガラララッ


まぁ、グダグダ言っても時間は有限。

私事で未来のヒーロー達の時間を潰して言い訳がない、そうだ、これも奉仕の一貫よ。

…と無理矢理納得し、扉を開けた。


「おはよ〜…HR始めるぞ〜。」


さっきまで騒がしかった教室がまるで嘘の様に静かになった。

心操「起立。」

あ、今日の号令心操くんだ。

礼と同時に私は心に決めた。


1、帽子は絶対に取らない。

2、なるべく背中を向けない。

3、怪しい行動は控える。


これが今日限りの三ヵ条だ。

絶対にばれない自信しかないわこれ。







とか思ってたよ。ええ、思ってましたとも。


心操「……先生、この耳と尻尾は何ですか。」


早速ばれたわ。

「……そうだ、心操くん。これはきっと幻なんだよ。」

心操「何現実逃避してるんですか。現実ですけど。」


駄目だこいつ分かってないな、A組の上鳴くんなら絶対乗ってくれたぞ。


心操「あー…こういうのって普通どうするんだろ…キス？」

はっとしたように閃いた心操くん。いや閃いてないわ。

ズンズン近づいてくる


「ちょ、待て待て。これはきっと幻なんだよ！」

心操「だから、現実ですって。」

「いやだから心操「【動くな】」ああああ！くっそ、ズリィ！」


くっそ、洗脳とかチートだろ！！

けど、彼は近づいてくる、もう、駄目だ。そう思った瞬間


ボフンッ！！


「 「 え 」 」


辺りに煙が立ち込め、頭にあった違和感が消えた気がした。


「あ、耳消えてる。」


キーンコーンカーンコーン


チャイムが鳴った、


「帰ろうか。」

心操「……はい。(くっそ、あともうちょっと…)」


戻る彼女の後ろ姿には、ゆらゆら揺れる尻尾があったとか。









》溢れ出る無理矢理感《

「……もう、私に構わないで……！！」相澤「ヒロインぶるなよ。(うるせえ、構う。)」「逆、建前と本音が逆です。」相澤「…合ってる。」「え？」→←【お気に入り100over 感謝記念・番外編】「いや、題名長っ」←

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