3日目 ページ4
｢で、こいつはなんで路地裏で寝てんだ｣
いつもの路地裏に着くとあの女、Aは壁に寄りかかって寝息を立てていた
｢…おい｣
俺はAの前にしゃがむと頬を少し抓る
相変わらずこいつの傍は落ち着く
こいつを五指で触れたら…
抓っていた指をすっと頬に添えるように1本ずつ指を置く
やめろ、やめろ
｢…っ｣
脳内では焦っているのにAの頬から手を離せない
…離したくない
あと一本
人差し指をAに付ければこいつは
｢…ん｣
その声と共にAのまつ毛が一瞬震えゆっくりと瞼が開かれる
｢…弔？｣
名前を呼ばれて改めて自分が何をしているのかを再認識する
｢どうしたの？
何か嫌なことでもあった？｣
そう言って優しく微笑み
添えていた俺の手に触れる
｢大丈夫、きっと大丈夫だよ｣
Aは暖かい
個性のせいじゃない、こいつ自体が
｢お前は暖かいな｣
｢あははっ！昔からよく言われる｣
そう言って今度は無邪気に笑う
｢でもね
弔もすごく暖かいよ｣
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
誰かに触れられているような気がして
そっと目を開ける
｢…弔？｣
目の前にいたのは弔だった
弔は冷や汗をかいて少し顔色が悪い
｢どうしたの？
何か嫌なことでもあった？｣
そう言って少しでも弔が安心出来るように微笑んで頬に添えられた手に触れる
｢大丈夫、きっと大丈夫だよ｣
ちゃんとした根拠なんてない
けど弔なら大丈夫。弔は強いんだから
｢お前は暖かいな｣
ふと、弔から言葉が発せられる
昔よく友達とか親にも言われてたなぁ
｢あははっ！昔からよく言われる｣
私は思った通りのことを弔に伝える
私に暖かいなんて弔は言うけれど
｢でもね
弔もすごく暖かいよ｣
私なんかより弔はもっと暖かい
明日も弔に会えるかな
いや、私はそんなこと考えちゃいけない
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
このお話の中で一番のポイントは弔君が傍に居るだけで落ち着くと言っているところです。
夢主ちゃんの個性は関わることで発動する個性なので傍に居るだけじゃ発動しません。
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ねむし(プロフ) - 沖亜さん» わぁっ！同じ作者さんにそう言っていただけると凄く嬉しいです(泣)ここまで読んで下さりありがとうございました！お互い作品作り頑張りましょうねｯｯｯｯ！ (2020年8月29日 0時) (
レス) id: 8f95613481 (このIDを非表示/違反報告)
沖亜(プロフ) - すごい好きです！この作品！完結おめでとうございます！ (2020年8月28日 21時) (レス) id: 27e9ff1823 (このIDを非表示/違反報告)
ねむし(プロフ) - おかゆさん» ひぇぇ……！嬉しすぎます(泣)お気に入り作者まで…！？本当に感謝ですｯｯｯｯここまで見てくださりありがとうございました！ (2020年8月24日 20時) (レス) id: 8f95613481 (このIDを非表示/違反報告)
おかゆ - え、めっちゃ好きですこの作品…完結おめでとうございます！また作品作られるということでお気に入り作者しました！ (2020年8月24日 19時) (レス) id: 13cef244ee (このIDを非表示/違反報告)
ねむし(プロフ) - 氏子さんさん» 結構前から考えてた小説だったのでちょっとずつネタを書いてたんです！お陰でモチベ本当に上がりまくりです笑笑楽しみにまって下されば幸いです！ (2020年8月17日 21時) (レス) id: 8f95613481 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむし | 作成日時：2020年8月16日 4時
