最終日 ページ13
ﾌﾟﾙﾙﾙ
ﾌﾟﾙﾙﾙ
無機質な音が路地裏に響く
少し緊張してしまってスマホを持つ右手が震える
緊張が伝わったのか弔は隣で左手をぎゅっと握ってくれた
今から起こることに口元の緩みが止まらない
｢はい、こちらヒーロー公安委員会です｣
繋がった
｢…癒月？｣
何も喋らない私を不自然に思ったのか名前を呼ばれる
｢…すーっ
大変です！！
死柄木弔にとって重要な情報が発覚しました！！！｣
私は息を思いっきり吸い込んでそう告げる
｢本当なの？
やっぱり貴女に任せて正解だったわ
今すぐ報告を｣
カチッとボールペンを押す音が聞こえる
その音を聞いてニヤニヤが止まらない
ニヤニヤと隣を見ると弔も口角を釣り上げ楽しそうにしている
｢はい！！！
実はヴィラン連合のリーダー死柄木弔とヒーロー公安委員会特別秘密部隊の癒月A｣
弔と目を合わせる
ダメだニヤニヤが止まらない
私は耳に当てていたスマホを口元に近づけ弔を見る
弔は気づいたようで私のスマホに口を近づけると
｢｢…付き合ってるらしいですよ？｣｣
と二人で言い放った
｢…は？｣
ちょっと待ちなさい！なんて声を無視してﾌﾟﾂｯと電話切る
｢ッハハハハハ！！！
ほんっと最高だよ！！！｣
弔は楽しそうに口角を釣りあげ爆笑している
かく言う私も笑いが止まらない
｢っはー…
ねぇ、弔
ヴィランと公安の恋愛ってどう思う？｣
弔は笑いながら答えた
｢最っ高だと思う｣
｢ふふっ
だよねぇ！｣
また笑い合う
多分ここもさっきの電話で探知されて直にヒーロー達が来るだろう
この路地裏にはお世話になったなぁ
｢なぁ｣
｢ん？｣
｢どうし…っん！？｣
どうしたの？と言うつもりで弔の方を向けばキスをされた
急すぎて頭が働かない
｢っ！ちょ、弔｣
弔は立ち上がり座ったままの私に手を伸ばしてきた
｢それじゃあ逃げるとしようか俺のスパイさん｣
小さくため息を着いて私は笑った
｢ふふっ
そうしましょうヴィラン連合のリーダーさん｣
あなたが暖かいから好きになってしまった
相手がヴィラン？
“それでも私は愛してしまった”
弔が暖かいから好きになってしまった
弔の手を取って路地裏にスマホを投げ捨てると
2人で路地裏を出る
これからどんな生活が待ってるんだろうか
｢ふふっ、楽しみ｣
fin.
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ねむし(プロフ) - 沖亜さん» わぁっ！同じ作者さんにそう言っていただけると凄く嬉しいです(泣)ここまで読んで下さりありがとうございました！お互い作品作り頑張りましょうねｯｯｯｯ！ (2020年8月29日 0時) (
レス) id: 8f95613481 (このIDを非表示/違反報告)
沖亜(プロフ) - すごい好きです！この作品！完結おめでとうございます！ (2020年8月28日 21時) (レス) id: 27e9ff1823 (このIDを非表示/違反報告)
ねむし(プロフ) - おかゆさん» ひぇぇ……！嬉しすぎます(泣)お気に入り作者まで…！？本当に感謝ですｯｯｯｯここまで見てくださりありがとうございました！ (2020年8月24日 20時) (レス) id: 8f95613481 (このIDを非表示/違反報告)
おかゆ - え、めっちゃ好きですこの作品…完結おめでとうございます！また作品作られるということでお気に入り作者しました！ (2020年8月24日 19時) (レス) id: 13cef244ee (このIDを非表示/違反報告)
ねむし(プロフ) - 氏子さんさん» 結構前から考えてた小説だったのでちょっとずつネタを書いてたんです！お陰でモチベ本当に上がりまくりです笑笑楽しみにまって下されば幸いです！ (2020年8月17日 21時) (レス) id: 8f95613481 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむし | 作成日時：2020年8月16日 4時
