12話：ヘドロ ページ16
『かっちゃんうしろッ！！！…っんﾞぐゥッ！！』
かっちゃんの後ろに大きくて黒い何かが見えて
かっちゃんが自分よりも後ろに下がった瞬間、体がドロドロしたなにかに包まれた。
「んぁあ？狙ったのはお前じゃなかったんだが、まあ良いか！変わりにお前の身体を乗っ取るとしよう！」
『っんﾞー！(乗っ取る？！)』
「だ〜いじょうぶ。力を抜けばすぐ済むからさァ」
口の中にどろどろした液体のようなものが入ってこようとしている。
入ってくるのを防ぐため口と鼻を手で覆う。
『ハッ…んッ...』
「ぁあ？息をとめてるのかぁ？ケケッ、いつまでもつかなあ？」
『…っ、……ｸﾞｯ…！』
苦しい。空気をすいたい。でも耐えなきゃ、耐えないと、体がのっ取られてしまう。…だけど、でも、空気を吸わなきゃ、しんじゃ…
耐えきれなくなり空気をいれようと少しだけ手を放す。だがその瞬間を奴は見逃さず、わずかにできた隙間からドロドロした液体が流れ込んでくる。
『…っおあﾞ、ぐ...ッ！』
「Aっ！！」
ドロドロに飲み込まれていく視界の中でかっちゃんが怒った顔でこちらに走ってくるのが見えた。
「くたばってんじゃねえぞッ！！」
《《 BooooM！！！》》
大きな爆発音とともに体を包んでいたドロドロが散ったかと思えば、かっちゃんに腕を掴みあげられ外に投げ出される。
『ゲほッ、けほっ…っ、がっちゃ、』
「こりゃあいい！自分から入ってきてくれるとは！！」
《《 BOM!! BOOM!!! 》》
激しい爆発音に顔を上げてみればかっちゃんがドロドロした奴に捕まっていた。
《《 BOM!! BOM!! BOM!!! 》》
"個性"を連続して使ってのみ込まれないようにかっちゃんは必死に抵抗している。
『(あ、ああ、僕のせいだ…！僕のせいでかっちゃんが…はやく、早く助けなきゃ！)』
急いでかっちゃんのもとへ行こうと震える足に無理やり力を入れて立ち上がる。しかし、走り出そうした瞬間誰かに体を抱えあげられた。
「君、大丈夫か？！避難するぞ！」
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9ー太 - らる@盃さん» 返信遅れてすみません！そう言ってもらえてとても嬉しいです(*´ﾌ｀*)更新頑張ります！ (2018年4月24日 0時) (
レス) id: 370afa76e6 (このIDを非表示/違反報告)
らる@盃(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！更新頑張ってください！ (2018年4月22日 18時) (レス) id: 0f8ed7e297 (このIDを非表示/違反報告)
9ー太 - すごく嫌な奴になってるけど作者はかっちゃんのこと大好きです。 (2018年1月21日 22時) (レス) id: d97fd822cc (このIDを非表示/違反報告)
9ー太 - 幼少時代の男主はかっちゃんのこと大好き。 (2018年1月16日 0時) (レス) id: d97fd822cc (このIDを非表示/違反報告)
9ー太 - 甘いかっちゃんはいない(今のとこ) (2018年1月9日 18時) (レス) id: d97fd822cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：9ー太 | 作成日時：2018年1月8日 22時
