爆豪君のお説教 （前話の続き) ページ8
少し歩いたところで、沈黙に耐えられず私は口を開く。
「ねぇ、何でいちゃだめだったの？君はヒーロー扱いでしょ？」
「俺は資格がねぇから、勝手にヴィラン倒したらいけねぇんだよ」
処分くらうから、と彼は言った。
そうなのか。知らなかった新事実に驚く。
「じゃあ何で、そこまでして私を助けてくれたの？」
「…別に。ただ、通りがかった時にお前が捕まってんの見えたから。
俺もああいう状況、昔なったことあるからな。」
ああいう状況、ってことは人質に取られたんだろうか。なんか意外。
「でも、本当にありがとう。もうちょっとで粉々になるところだった」
あはは、と笑うと睨まれた。なぜゆえ。
彼は私の欠けた足を見て、
「…それじゃ歩きにくいだろ」
ほら、と背中を向けてしゃがむ。意味が分からず立ち尽くしていると、
「背負ってやるっつってんだよ鈍感！！」
と怒鳴られた。
恐る恐る背中へと抱き着くと、彼は立ち上がり歩き始めた。
「お、重くない…？」
「こんなの重くねぇよ俺をなめんな」
そう、と返して、そしてまた沈黙。黙々と路地裏を進む。
今度先に口を開いたのは彼だった。
「…お前は怖くねぇのかよ」
「…何が？」
「腕や足がちぎれたり、砕けることが。痛くなくても死ぬんだろ」
ふむ、そういうことか。確かに死にたくはないしできれば四肢満足でいたい。けど、
「死ぬのが怖い、ってわけじゃないんだよね」
「…は？」
「確かにもっと長くお兄ちゃんと一緒にいたいし、生きていたいけど。
けど、死ぬときは死ぬで仕方ないかなって。
―ただ、綺麗に死にたい。それだけ。」
それを聞いた彼はは？の顔だった。
「皆、私を綺麗っていう。だから死に際、綺麗だったね、って言ってもらえたら、私はそれだけでいい。さっきだって砕け散って、綺麗に思ってもらえたら死んでもよか「ふざけんな」」
ぴた、と歩みが止まった。彼は怒っているのか？なぜ？
「死んでもいいとか、それだけ、とか。それだけの理由で死んで良い訳ねぇだろうが！
お前の兄貴も、周りのやつらの気持ちとか、考えたことねぇのかよ？！」
「…お兄ちゃんの、気持ち？」
「そうだよ、あいつはお前が怪我したとき、嬉しそうにしてたか？
…悲しむにきまってんだろ」
確かに、そうかもしれない。けど、
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なむ@国民同盟(プロフ) - 莢さん» ありがとうございます〜！！そういってもらえると書いて良かったなぁと思えます(´▽`) 受験生のため更新は遅くなりますが気長にお待ちください← (2019年11月17日 0時) (
レス) id: c664a17e86 (このIDを非表示/違反報告)
莢 - すっごく面白いし、素敵です！続き楽しみに待ってます！ (2019年11月7日 22時) (レス) id: c891151d5d (このIDを非表示/違反報告)
くらげ(プロフ) - アアアリガトウゴザイマス…！学校の行事が続いていて更新が疎かになってました…また更新しますのでもうしばらくお待ち下さい！ (2018年11月8日 18時) (レス) id: f206e47b69 (このIDを非表示/違反報告)
ほの氏(プロフ) - つ、続きが気になって朝も起きれません← (2018年11月7日 23時) (レス) id: f9d42d0b16 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ?(プロフ) - 爆豪はまだ仮免持ってないただの高校生なのに敵殴ったから逃げないと、ってつもりだったんですが… すみません、漫画持ってなくてよく知らないんです…！(><;) 私の文章ぐちゃぐちゃなので、納得いかない所があればまたコメントお願いします…！ (2018年10月8日 18時) (レス) id: c664a17e86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらげ | 作成日時：2018年8月31日 13時
