42 とどろきくん ページ16
轟side
きいろが2次元の推しキャラというのについていつも話してくれる。
とても面白そうに楽しそうに
きいろ｢ねね！このシーンね、ほんと＿＿が攻めの時のこの＿＿の切なさがね！グッときてね、このこは＿＿がさいこうなの！｣
なんて話しかけてくる。
好きなキャラが小説の中で片思い中の時なんて、
きいろ｢ねえとろろんんんん！！きいて！＿＿がね、ほんと可愛そうなの、＿＿が気付かないふりしてて、あーもー！＿＿泣かせるなんて許せないんだから！とろろんもそう思わない？｣
そう言いながらボソリと
きいろ｢あーもー＿＿のこと私がもらってあげてもいいのになあ…｣
とか言い出すんだからもう、どうしようもない。
どうしようもないから、ひどく、虚しくて。
本当に、いつも頭に浮かぶのはあいつくらいだ。
キーンコーンカーンコーン
チャイムがなった。
皆、席を立って弁当を手に持つ奴や学食に急ぐ奴など様々だ。
その中で目に留まるのはやはり彼女だった。
轟｢昼、一緒に行かないか？｣
珍しく髪をくくっている彼女は艶やかに光る髪を勢いよく揺らして振り向いた。
きいろ｢え、うん！いく！！今日は何食べよっかなあ…｣
虚しくても、切なくても、この笑顔が愛おしいと思うんだから諦められるわけない。
もしきいろの近くにいることが許されるほかの男が現れたら俺はどうなるんだろうか。
彼女の幸せを願うのだろうか。
それとも＿＿
きいろ｢しょーと？どうした？いこ？｣
今は考えないでおこう、俺は、ほかの男の隣にいるきいろなんて想像せずに。
彼女の隣にいる俺になるために、せめて努力しようじゃないか。
轟｢あぁ、行こう。｣
手を伸ばした、この先が、
きいろ｢え？しょーと、手…｣
轟｢このままでいい、いくぞ｣
どんな風になったって
俺は彼女を好きでい続けようか。
────────────────
彼女が俺を好きじゃなくても。
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桜酒 - へっ、トイレじゃなくて軽井沢の川に流してやるよ！ (2018年10月7日 16時) (
レス) id: 7715cc5acc (このIDを非表示/違反報告)
神音・マカロン(プロフ) - 面白いです！続きめっちゃ気になります！ (2017年10月29日 12時) (レス) id: 79c287c21a (このIDを非表示/違反報告)
もふ - ただいまぁぁぁあ！！寂しかった… (2017年9月19日 18時) (レス) id: 52d44b3fd4 (このIDを非表示/違反報告)
sugar(プロフ) - もふさん» え！ほんと！？凄いね…頑張れ！ (2017年7月25日 23時) (レス) id: 82f48ac513 (このIDを非表示/違反報告)
もふ - ファイト！あ、私来月からアメリカに短期留学するから来れなくなる…けど、応援してる！ (2017年7月25日 18時) (レス) id: 52d44b3fd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sugar | 作成日時：2017年5月20日 23時
