歪み、歪み【ヒロアカ】 (ページ10)

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戦闘開始ページ10

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「最初はどこ行くんだ？」

『うーん、資料読んでみた感じだと…まあ、体育祭上位の四人は見ておきたいよね。A組の子でいったらあの優先殺害リストにあった緑谷出久と、八百万百、麗日お茶子。あとB組の物間寧人とか。

あ、イレイザーヘッドの”個性”は使い勝手いいし…プロヒーローの足止めも必要だし、宿かな。』

「分かった。」

「未だに慣れねェな、それ。」
『ああ、髪と目？』

私は今、顔がバレるのを防ぐためにつけた狐面以外にも、変装をしている。

ウェーブのかかった白い髪は、黒く染めてストレートにアイロンをかけた。

赤い目には青いカラーコンタクトをいれている。

それらをそもそも見られないためにフードの大きいパーカーを羽織っている。

白髪赤眼の私をよく知る荼毘くんは、強く違和感を感じているのだろう。

(……まあでも、”あの子”に気づかれたら困るから仕方ない………。)

宿の前＿＿＿

『じゃあ荼毘くん、よろしくね。』
「了解。」

マンダレイのテレパスがあったのか、イレイザーが宿から飛び出てくる。

「まずいな……。」
「心配が先に立ったかイレイザーヘッド。」

木の上から、イレイザーが”個性”を使う時をうかがう。

捕縛道具で荼毘くんの炎から逃れたイレイザーに、荼毘くんが再び”個性”を使用しようとする。

「出ねぇよ。」

よし、イレイザーの”抹消”はこれで使える。荼毘くん(仮)を置いていくのは心が痛むけど…荼毘くんの計画のためだからしょうがない。

(ありがとう、荼毘くん。)