八十話 ページ33
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誰もが声を出せなかったその時だった
緑「かっ…かっちゃん…！」
爆「おいクソ女ァ…。聞いてりゃあさっきからゴチャゴチャゴチャゴチャ喚きやがって」
爆豪は彼女の胸ぐらを掴んだ
そして彼女にこう言った
爆「自分が何を言てェのか分からねェようだから俺が代わりに言ってやる」
”テメェは他人に認められてェんだよ”
爆「それもただ認められるわけじゃねぇ
今までそのクソババァの為にやってきた事全てを認めてもらいてぇんだよ
結果じゃなくて、努力を認められてェンだよ、分かるか？」
紅い目が私の心に隠された本当の気持ちを見ているようだった
そうか、私、認められたかったのか
確かに、思い返してみれば、認められるためにお母さんの言うことを聞いてきたような気がする
ずっと気づいていなかったけど
『…そうだ、爆豪くんの言う通りだ』
まるで、私の身体を固く縛った鎖が崩れていくようだ
『私、認められたかったのか』
次第に緩まっていく爆豪くんの手
蛙「Aちゃん、気づいてあげられなくてごめんなさい。お友達として、不甲斐ないわ」
八「私…Aさんが頑張っていること、知っているつもりでした
だけど、私が知っていたのは表面だけで、本当の頑張りを全く知りませんでした」
麗「うちも、あの時”Aちゃんが頑張ってるのは分かってる”って言ってたけど、全く分かってなかった。無責任なこと言って、ごめん」
切「破造…さっき、破造の気持ちも知らずにあんなこと言ってすまなかった…」
次々にかけられる言葉
その言葉を聞くたび、すごく変な感じがした
なんか温かい感じ
耳「さっきさ、自分が何でヒーローを目指しているのか分からない、って言ってじゃん？
ウチが言うのもアレ何だけどさ…これから見つければいいじゃん」
『…これから？』
耳「うん。ゆっくり見つけて、自分のなりたいヒーローになればいいと思う
ヒーローに正解はないよ」
信じても、いいのかな
皆を信じてもいいのかな
大丈夫かな
『……私、皆と一緒にヒーロー…目指したい』
楽しいとか、悲しいとか、嬉しいとか、寂しいとか
私はまだ感じない
ご飯の味だってしないし、何が正しいのかも分からない
言われないと、判断できないことだってあるかもしれない
だけど、今日初めて心からこのクラスの皆と過ごしたいと思った
『…よろしくお願いします』
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ここ - ありがとうございます。 (2022年11月24日 17時) (
レス) @page41 id: 9bac72a933 (このIDを非表示/違反報告)
ふらんそわ。 - めっちゃ嬉しいです！！ (2022年11月19日 10時) (レス) id: 4b348adc93 (このIDを非表示/違反報告)
ここ - 最近見始めたのですが、たくさん投稿してくれるので、とてもうれしいです。1日のご褒美として、寝る前に見ています！ (2022年11月17日 22時) (レス) @page29 id: 9bac72a933 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんぽんたん | 作成日時：2022年11月6日 15時
