七十九話 ページ32
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『私はずっとお母さんのために頑張った！勉強も、ヒーローになるための訓練も、全部全部頑張った…！”悪い子”になりたくないから必死で頑張ってきた…！
だけどお母さんは褒めてはくれなかった！！また次へ次へと勉強させられてそれでも頑張った！！でも意味なかった！！』
あぁ
やってしまった
でも、止めることは出来ない
『今まで必死に頑張って頑張って頑張ってやっと雄英の特待を貰った…
でも、その時には自分が何でヒーローを目指しているのか、自分がどこに向かっているのかが分からなくなった…
何のために生まれてきたのかも分からなくなった
でもお母さんのためにとにかく頑張らないと、そう思ったのにッ…思ったのにっ…！！
私はオールマイトを…平和の象徴を終わらせた！！
私はまだまだ弱かった！！弱いままだった！！
雄英高校の特待生がヒーローを終わらせた…！！
”あの時こうすればよかった”、”あの時もっとあぁやっとけばよかった”…
そんなことばかり考えてしまった！！
私さえ強ければ、敵になんか攫われなかった！！
ラグドールの個性を奪われることも、神野が崩壊することもなかった！！
私が弱いばかりにっ…、私のせいで多くの人間を殺してしまった！！
もうどうすれば良いのか分からなかった…！考えても考えても考えても全く分からなかった！！』
本当は薄々気づいてた
この暮らしが”異常”なことぐらい
でも、それを認めてしまえば壊れてしまいそうで
認めるのが怖かった
だから、私が気づかないふりをした
『私だってっ…私だって気づいてた！！分かってた！！
この生活が異常なことぐらい分かってた…！！
他の皆とは違うことも分かっていた！！
最初こそ普通になろうと頑張ってたっ…！
少なからず頑張っていた…
でもどうしようもないじゃないっ…！！！
だから私は考えることを捨ててお母さんの言うことだけを聞いてきたっ…！！
でもお母さんには見放された！！
私はこれからどうすればいいの…？』
教室には、彼女の悲痛な叫び声だけが響いていた
彼女の初めて明かす、心の内に誰もが反論することは出来なかった
それは、１５の少女が抱えるにはあまりにも重すぎるものだった
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ここ - ありがとうございます。 (2022年11月24日 17時) (
レス) @page41 id: 9bac72a933 (このIDを非表示/違反報告)
ふらんそわ。 - めっちゃ嬉しいです！！ (2022年11月19日 10時) (レス) id: 4b348adc93 (このIDを非表示/違反報告)
ここ - 最近見始めたのですが、たくさん投稿してくれるので、とてもうれしいです。1日のご褒美として、寝る前に見ています！ (2022年11月17日 22時) (レス) @page29 id: 9bac72a933 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんぽんたん | 作成日時：2022年11月6日 15時
