七十一話 ページ24
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あれからどうしてたのだろうか
気づけば皆が学校から帰ってくる時間になっていて、外は茜色に染まっていた
それからもベッドから起き上がることもままならなくて、ずーっと寝転びながらテレビを眺めていた
ｺﾝｺﾝ
芦「破造ー、晩ごはん食べれそー？」
この声は芦戸さんか
重だるい身体を無理矢理動かし、扉を開ける
扉の先には、眉が八の字に下がった麗日さんと、芦戸さんがいた
『………いらない。私の分は、置いとかなくていい』
そう言えば、二人は分かった、とだけ言ってその他は何も言わずに去っていった
お腹はすかない
空いても、食べたくない
風呂に入る気力も無いが、それは流石に気が引ける為皆が寝始める頃に入る
地面をサラサラと流れていく水
私も、こんな風に流れて誰にも知られず消えていきたい
死にたいんじゃない
『…あほらし』
風呂から上がり、ソファに座る
テレビのリモコンに手を伸ばし、電源をつける
意味もなく、只々画面を眺めるだけ
＜夏休み終盤となってきたこの頃―――＞
…そうか、世間様はまだ夏休みなのか
＜おばあちゃんに会いに行ってた！！＞
小さな女の子がカメラに向かってそういった
その子の目はとてもキラキラしていて、まるでこの世界の醜さなど全く知らなさそうな、純真無垢な可愛い女の子だった
…私にも、こんな時期、あったのかな………
『………ないか』
そして、チャンネルを変える
ニュース番組が放送されていて、それはオールマイトの引退についてだった
＜現在も神野区は壊滅状態で―――＞
テレビに映し出された神野区
とてもボロボロで、瓦礫だらけ
―――「貴方はオールマイトを終わらせた張本人」
『………ぅ』
ゴポリ、とお腹が嫌な音をたてる
トイレに駆け込み、口を開く
『う”ぇ”…！！げぼッ…！！ぉ”え”ッ…！！』
ベシャベシャと音をたてながら、胃の中のモノが全て外に放り出される
昼から何も食べてない為か、出てくるのは胃液だけ
数分して、やっと吐き気が収まる
トイレの水を流し、軽く掃除してからリビングに戻る
水で口を濯ぎ、テレビを消した
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ここ - ありがとうございます。 (2022年11月24日 17時) (
レス) @page41 id: 9bac72a933 (このIDを非表示/違反報告)
ふらんそわ。 - めっちゃ嬉しいです！！ (2022年11月19日 10時) (レス) id: 4b348adc93 (このIDを非表示/違反報告)
ここ - 最近見始めたのですが、たくさん投稿してくれるので、とてもうれしいです。1日のご褒美として、寝る前に見ています！ (2022年11月17日 22時) (レス) @page29 id: 9bac72a933 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんぽんたん | 作成日時：2022年11月6日 15時
