四十九話 ページ2
.
静岡の病院に転院して一週間
「一度精密検査をしてみましょう」
熱は一向に下がらなかった
原因は分からない
私の中の仮定だが、オール・フォー・ワンの言っていた”プレゼント”がこの熱の原因なら
プレゼントの事は相澤先生に言ってある
だけど、そのプレゼントが何か分からない以上、対策もクソもなかった
精密検査をした翌日、結果が出た
居者から告げられたのは――
「新しい”個性”が発現しています」
”プレゼント”の正体はオール・フォー・ワンから与えられた個性だった
この発熱も個性を与えられたことによる副反応的なものだそう
「新しい個性は恐らく”浮揚”でしょう」
『…”浮揚”……？』
「はい、名前の通り、”浮揚することが出来る”。至ってシンプルな個性です。あ、後それと下からある”半壊半造”の個性にも進展がありまして…」
医者の説明を聞いた
『…つまり、”自分の身体からでも物を造る事が出来る”…という事ですか』
「そういうことです。ただし、物を造るにはそれに含まれている物質を体内に取り込む必要性があります。例えば…破造さんが林間合宿で造った手榴弾を造るとしましょう。手榴弾には火薬が必要ですよね？今破造さんの体内には火i薬i物i質は含まれていないため手榴弾を造ることは不可能。ですが、火i薬i物i質を取り入れると造ることが可能になります」
『…じゃあ、私が色々食べれば食べる程造れる物が増えるということですね』
「そうですね。それと、発熱の件ですが、身体が浮揚の個性に適応し始めてるのであと２〜３日で回復するかと」
『ありがとうございました』
相「ありがとうございました」
医者が部屋から出ていくのを眺める
それから２日後には熱も下がり、回復した
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 189人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ここ - ありがとうございます。 (2022年11月24日 17時) (
レス) @page41 id: 9bac72a933 (このIDを非表示/違反報告)
ふらんそわ。 - めっちゃ嬉しいです！！ (2022年11月19日 10時) (レス) id: 4b348adc93 (このIDを非表示/違反報告)
ここ - 最近見始めたのですが、たくさん投稿してくれるので、とてもうれしいです。1日のご褒美として、寝る前に見ています！ (2022年11月17日 22時) (レス) @page29 id: 9bac72a933 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あんぽんたん | 作成日時：2022年11月6日 15時
