私。【ヒロアカ】 (ページ31)

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三十話ページ31

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相「破造、来い」

呼ばれたので行く

相「まずは破造の個性で君らの個性を伸ばす場所を造ってもらう」

説明はこうだ

一旦今目の前にあるものを全部左で壊してなにもない真っ平らな土地にする
そして次に右で崖・斜面・洞窟・柱など、色々な形状のモノを造る

因みに、壊すときは造った物を使うのは無しらしい

左手で地面に触れると、バキバキ、と音を立てて地面にヒビが入る

大きな音と物凄い土煙をたてながら壊れていく

上「さすが特待生ってなわけあってすげぇ！！！」

麗「一気に崩れていく…！」

緑「昨日のは見たけどまさかここまで広範囲で個性が使えるなんて……！！」

時間と比例するように酷くなっていく頭痛

５分もすれば文字通り何もなくなって真っ平ら

次に右手で地面に触れて、言われた通りの地形を造っていく

頭痛と目眩でしゃがむのもしんどくなって地面にうつ伏せになる

これは１０分ほどで出来た

『…せんせ………これで……いいです、か……』

相「あぁ上出来だ。個々で伝えたことを始めろ。時間は有限、無駄にするな」

サンキューな、という色々な感謝の言葉が聞こえた

身体を休めようとした時、地獄のような内容を聞いた

相「次にＢ組の分もやってもらう」

『…分かり……まし…た………』

無理やり身体を起こすも、立てない

やっと立てたと思っても数歩歩いて倒れてしまう

相「……乗れ」

仕方なく背負ってもらった状態で移動する

着いたのか、振動が止まった

Ｂ組はまだ来ていなかった

『…さっきと一緒の、形状で…大丈夫です、か…？』

相「あぁ、構わんよ」

もうしゃがめないのでうつ伏せになったまま左で崩した

人の声が聞こえる
Ｂ組の子が来たのかな

また更に頭痛が酷くなって死にそうなぐらい痛い

痛み通り越して意識が朦朧としてきた

それでも、やめてしまったら先生の言ったことを出来ない”悪い子”になるから頑張って目をこじ開ける

やっと崩し終わって右で造る

『…っ』

急に音が聞こえなくなった

段々と目の前が暗くなっていく

悪い子になりたくないのにな

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