私。【ヒロアカ】 (ページ27)

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二十六話ページ27

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私が目を覚ましたのは医務室に向かっている最中

起きれば良かったのだが、その後どうすればいいのかが分からなくて結局ずっと気絶したふりをしてた

相「キャパか」

『恐らく』

相「…だけじゃないだろ。俺は言った筈だ。”根を詰みすぎるな”、と」

『う…、すいません』

相「どーせ一日中寝る間も惜しんで勉強してたんだろう。化粧か何かで隠してるようだが意味ないぞ。目の下の隈、顔色が酷い。お前はテストの点が良かったはずだろう、なぜそんなに勉強するんだ」

なんで…

…そう言えば私、なんで勉強、してるんだっけ………？

”悪い子”だから……？

私、まだ”悪い子”……？

まだ、”良い子”じゃない……？

私は何？

『……先生、私って、何ですか？』

相「は？」

やってしまった

『すいません相澤先生。気にしないでく…相「破造A』…え？』

相「俺の大事な生徒の一人だ。何を思い詰めてるのか知らん。どれだけ個性の扱い方が上手くても、頭が良くてもまだ一人の子供に変わりはない。まだ１５歳の子供に変わらん。ただそれだけは言える」

はよ飯食ってこい、と言う相澤先生

『…はい、ありがとうございます』

部屋を出ようとした時、一番重要な事を思い出した

残りの手榴弾が、まだ袖の中に残ってる…！

急いで手を降る

手榴弾は出てこない

相「…？何やってんだ」

『手榴弾…！！手榴弾残ったまま…！』

次の瞬間、相澤先生はとんでもないことを言った

相「あぁ、アレならさっき一気に爆発したぞ」

死にかけた、という相澤先生

謝っておいたが、あの手榴弾は土用に向けて造ったため一気に爆破させてもそれ程威力が出ないように計算して造ってる

恐らく、さっき相澤先生は私のことをからかった

それは先生なりの優しさなのか

はたまた先生の性格なのか

分からなかったが、感謝はしよう

――この時私はまだ、林間合宿が大変な事になるなんて微塵も予想していなかった

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