私。【ヒロアカ】 (ページ8)

今日:2 hit、昨日:35 hit、合計:197,117 hit

七話ページ8

皆side

切「なんだ、ありゃ……」

モニターに映し出されたAの姿

バイクに乗り、なにかをビルに投げ入れる動作

ドカーーン、と大きな音を立てて崩れる建物

パラパラを地面に落下する瓦礫

それを何度も繰り返す

麗「あれが……特待入学者の実力……」

推薦入学者の八百万と轟も驚きの表情を隠せない

終了の合図と同時に瓦礫の山に倒れ込むA

芦「相澤先生っ…！！Aちゃんが！」

相「今ばぁさんが向かってるよ。俺もちょっと行ってくる」

上「それにしてもなんで破造だけ一時間？」

瀬「そりゃこんだけの敷地一人でまっさらにするんだろ？３０分で出来ると思うか？」

上「無理だな！！」

それからすぐにモニターにリカバリーガールと相澤先生が写った

―――

相澤side

あたりに広がる火薬の臭い

あれだけあった建物は何ひとつ残っておらず言葉通り更地になっていた

この試験の目的はただ一つ

破造の限界を知るため

正直、俺はまだここに来たばかりの破造の事はよく分からん

さすが特待生ってなだけあってか、頭脳明晰で個性の使い方もトップクラス

実に申し分ない

――『初めまして、相澤先生』

だが、何かが足りない

皆が持ってる、圧倒的な何か

相「…お」

いた

ばあさんと一緒に

リ「この子今体力空っぽだからリカバリー出来ないさね」

搬送ロボをここまで持ってくる事は出来なかったから俺が運ぶしか手が無い

相「よいしょ…」

抱えたときに重力に従って垂れた右手

なにか液体が付着している

リ「あら、この子右手をガソリンにつけたね」

相「……ガソリン？」

ふと横を見ると壊されたバイクと地面に転がったガソリンタンク

それからは残ったガソリンが溢れていた

取り敢えず本校舎の保健室まで連れて行く

ベッドでは爆豪が寝ていた

その横…一応仕切りを立ててベッドに寝かした

相「じゃ、爆豪と破造、よろしくお願いします」

保健室を出て、長い廊下を歩いた

.