私。【ヒロアカ】 (ページ6)

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五話ページ6

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下校し、帰路につく

玄関のドアを開け、キッチンに行く

味噌汁の香りが鼻を掠める

『お母さん、今週の週末出かけるね』

「あら、どうしたの？」

料理を作る手を止め、こちたを振り向くお母さん

『次の期末試験に向けて、クラスの皆に勉強を教えてあげることになったんだ』

「あら、そうなの。どんな子がいるの？」

『…えっと、少し勉強に躓いてる子が殆どで、一人クラスで一番の子がいるよ。その子と一緒に勉強教えるんだ。人に教えることで自分も勉強になると思って』

「そうなのね。でも、もし嫌だったら断っても良いのよ？Aの勉強が一番大事だからね」

『うん、分かってるよ。ありがとう、お母さん』

「いいの。Aが一番大事だからね。さ、勉強してきなさい」

『分かった』

キッチンから離れようとするとA、と呼び止められる

『何？』

「次の期末、何点取らないといけないんだっけ？」

『……五教科合計で、500点』

「そうよ。もしそれが出来なかったら？」

『…私は悪い子』

「悪い子にならないためにはどうするの？」

『…沢山勉強する』

「そうよ。お母さん、あなたに期待してるからね」

『分かった、ありがとう』

階段を駆け上がり、部屋入る

満点取らなきゃ

悪い子になりたくない

そういう思いで残りの一週間、必死で勉強をした

―――
――
―

そして、期末試験当日――

「A、お母さんの期待を裏切らないようにね。筆記も、実技も」

『分かってるよ、行ってきます』

「いってらっしゃい」

チャイムと同時に、テストが始まり、終わった

手応えはある

大丈夫なはず

そして実技試験

皆は二人ペアを組んで先生方との対戦

けど、私だけ違った

相「破造には、別の課題をこなしてもらおう」

相澤先生に連れてこられたのは雄英敷地内のもう使わなくなったとある敷地

相「この敷地全ての建物を壊して、時間内にまっさらな更地にしてもらう」

『…え、この、広さ、を？』

その敷地は大きな建物が沢山建っていて、且つ、広い

めちゃくちゃ広い

制限時間は一時間

移動手段は自分の創造で造ったものなら何を使っても良いらしい

相「よーい…始め」

その言葉と同時に、私だけの実技試験が始まった

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