【ヒロアカ】焦凍の双子の妹 2nd (ページ28)

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70.緑谷くんの趣味ページ28

物間｢あれあれ？一瞬で決めるんじゃなかったっけ？おかしいな、一瞬でやられたよね？A組はB組より優秀なはずなのにおっかしいな〜ハハハハ…ウッ！｣

拳藤｢ごめんな！｣

いつかのように、拳藤さんが物間くんをどつき、私達に謝ってくる。

A組｢(今の何…？)｣

勝った塩崎さんは控え室へと戻って行き、負けた上鳴くんはウェ〜イ状態のまま運ばれていった。

緑谷｢上鳴くんの“個性”も強力なハズだけど、塩崎さんは入試で5位の実力者…(ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ｣

ふと見ると、緑谷くんはブツブツと呟きながら、ノートに何かを書いていた。

これには流石に皆驚いている。もちろん私も。

爆豪くんに至ってはイライラしている。

緑谷｢ツルか…シンリンカムイと同じようなものかな。やっぱり拘束系は強いな。破られるのもあまり見ないし。あの無数のツルを避けつつ間合いを詰めるのは無理だから、拘束を引きちぎったりとか力任せな対策しかないけど…あぁでもそれをさせない為に、まず手を縛りに来るよな…(ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ｣

麗日｢終わってすぐなのに、先見越して対策考えてんだ？｣

緑谷｢あ、いや！一応っていうか、コレはほぼ趣味というか！せっかくクラス以外のすごい“個性”が見れる機会だし…｣

緑谷くんは恥ずかしそうに、でも楽しそうにそう話す。

緑谷くんを見てると、ほんとにヒーローが好きなんだなって思う。

緑谷｢あ、そうそう！A組の皆のもちょこちょこまとめてるんだ。麗日さんの無重力(ゼログラビティ)と轟さんの火炎も！｣

緑谷くんはそう言って、私達の事が書かれてあるページを開く。

麗日｢！？｣

A｢凄いね、緑谷くん！そのノートちょっと見ていい？｣

緑谷｢え？う、うん！｣

A｢！｣

黒焦げになっているノートをペラペラめくっていると、あるページが目に留まり、私は目を見開く。

【フレイムヒーロー、エンデヴァー】

緑谷｢あっ…こ、これは…！｣

緑谷くんはノートを覗いて、慌てて私からノートを取る。

麗日｢どうしたん？｣

A｢何でもないよ！緑谷くん、ノート見せてくれてありがとう！
じゃあ私、行ってくるね！｣

緑谷｢うん！｣

麗日｢頑張ってね！｣

緑谷くんとお茶子ちゃんに見送られて、私は控え室に向かった。