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「疲れてたんだな。お前真面目だから心配だ」
「あんたに言われたくない」
「心配してやってんのに」
柔らかく笑う彼にドキマギしながら視線を逸らす。眼鏡なんて高校時代、掛けてなかったじゃん。
かっこいい。
上鳴はずるい。
「あ、磁石、悪いけどこの資料見て何かアドバイスくれよ！俺はまだ駆け出しだからサイドキックがいなくてよ、自分の担当した案件を自分で資料作って提出しないといけなくて…」
彼は膝に乗せていたパソコンを私の方に向けた。
「やだよ、上司に見てもらったら？」
「上司に見せるとダメ出しばっか食らうんだよ」
「期待されてるってことだよ、ファイト」
なんて言いつつ、画面上に出ている資料を見ていく。そう言えばこの事件、ニュースでも取り扱ってたな…。
「俺の個性、人を選べないから一般市民にも被害が及ぶ可能性大なんだよな。そこがネックで…」
横から手が伸び、ある1行をなぞっていく。そこには自身の反省点と改善策が書き連ねてあった。
「へぇ…」
成長したものだ。頭のいいとは言えなかった上鳴がこんな文章書けるようになって。
「うーん、上鳴に合わせた道具、作ってもらえばいいんじゃないかな？個性はどうしようもないし…
例えば、自分の電気をチャージして使えるスタンガンとか…でも接近戦でしか使えないな…あ、あとは水系の個性の人と組むとか。あとは相澤先生の使ってたあのスカーフみたいなのとか。」
「スタンガンね…なるほど」
カタカタ、とパソコンに打ち込んでいく。
その姿はかっこよくて、嗚呼好きだな…なんて思ってしまった。
こんな感情、捨ててしまったはずなのにね。
「なぁに？俺の顔ばっか見て」
にやにや、人の悪い笑みは高校時代から変わらない。
「あ、もしかしてメガネ？これブルーライトカットのやつな。だからパソコン使う時しかしてない。フェチだったりすんの？多いよなー、メガネ男子好きな女子は」
「そっそんなんじゃないし」
カッコイイと思ったのがバレたかと思って否定したけど本人は勘づいたようで、にやにやと先程から私を見ている。
何なのこいつ。
ていうか、私こんなに長居するつもり無かったし早く帰ろう。
「私、帰る」
「え、折角だし飯…」
「いい」
だって、そんな事されたら今まで堰き止めてた何かが本当に溢れてしまう。我慢してたのに。
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ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - ステイン様お願いします (2018年8月25日 19時) (
レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
齋藤。(プロフ) - 初コメ失礼します！リクエストで尾白君とお家デートでお願いします！ (2018年3月30日 5時) (レス) id: da15a7215d (このIDを非表示/違反報告)
月 - はい！良かったです！ (2018年3月20日 9時) (レス) id: ba08fd21e9 (このIDを非表示/違反報告)
るれろ(プロフ) - 月さん» ご指摘ありがとうございましたm(_ _)m不快にはなっていません、ご指摘頂いて有難かったです。 (2018年3月19日 9時) (レス) id: b0e3947409 (このIDを非表示/違反報告)
月 - 不快にさせたら申し訳ありません！！ 死柄木弔の一人称は『俺』です。 (2018年3月19日 9時) (レス) id: ba08fd21e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るれろ | 作成日時：2017年2月25日 14時
