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そして、
「お前、面談だったの？」
とあの人懐こい笑顔で聞かれた。
神田は俺の手元にあった紙を一瞥し、前の席の椅子に腰掛けた。
「そう言えば去年、肩壊してたんだよね」
は、と顔を上げる。何言い出してんだ。
「最初は軽い怪我だったんだけど、どんどんひどくなっちゃって。
で、ボール握れないくらい痛むようになった。一時期、野球はもうできないって宣告されたくらい、肩はボロボロだった」
肩を竦めて冗談を言うように笑う神田に俺は目を見開いた。
「3ヶ月くらい、練習参加出来なかたなー。ま、足は普通に動いてたから別な練習メニューもらったけど、肩はずっと治療とリハビリで、投げたくて仕方なかった」
にひひと笑った歯は白く、浅く焼けた肌によく似合っていた。
「…俺は結局、リハビリ頑張って復帰した。その後、イップスにも悩まされたけど、克服した。
俺は野球がもう一度やりたいと思って努力したから今があるんだ。
誰かに言われて諦めるより、絶対自分でやってから諦める方が、何千倍もいい。
できる事とやりたい事はそりゃあ違うけど。
でも、やりたいと思うなら、諦めんなよ。
きっと努力は報われる。
いつかできるようになる日が来るって、信じて頑張れば、道は開けるんじゃないの？」
俺を見つめる瞳は酷く美しかった。
そしてとても優しかった。
こんな言葉をかけられたのは初めてで、思わず俺の頬は緩んだ。
「…ありが」
「あ！俺部活があるから！ここに来たのもスコアブック忘れてたんだよねー！監督に怒られる！じゃあね、心操」
「おい、」
風のように過ぎ去った神田の背中を見守りながら俺はあいつへの憧れと尊敬、そして今までにない心に暖かいものが広がっていった。
俺はあいつが好きだ。そう自覚するのはそう遅くはなかった。
あの1件以来、神田もよく俺に話しかけるようになり、懐くようになった。
そのまま関係を高校までこじらせている。
あいつの出る雑誌は毎回買うし、野球の事だって少し調べた。
投げる打つ取る等の基本は知っていたが、意外と難しかったのですぐにやめてしまったが。
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ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - ステイン様お願いします (2018年8月25日 19時) (
レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
齋藤。(プロフ) - 初コメ失礼します！リクエストで尾白君とお家デートでお願いします！ (2018年3月30日 5時) (レス) id: da15a7215d (このIDを非表示/違反報告)
月 - はい！良かったです！ (2018年3月20日 9時) (レス) id: ba08fd21e9 (このIDを非表示/違反報告)
るれろ(プロフ) - 月さん» ご指摘ありがとうございましたm(_ _)m不快にはなっていません、ご指摘頂いて有難かったです。 (2018年3月19日 9時) (レス) id: b0e3947409 (このIDを非表示/違反報告)
月 - 不快にさせたら申し訳ありません！！ 死柄木弔の一人称は『俺』です。 (2018年3月19日 9時) (レス) id: ba08fd21e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るれろ | 作成日時：2017年2月25日 14時
