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兄さんの部屋の扉をノックする。何も聞こえないのでそろりと部屋に入る。
何も無い殺風景な部屋だ。
キョロキョロと見渡しても誰もいない。
「あれ…？」
部屋にいると思ったんだけどな。
次は何処を探そうか。
取り敢えず再度、キョロキョロと周りを見て確認して廊下へ出ようとした。
しかし、机に目が止まった。
写真が置いてある。
誰が写ってるのだろうかと好奇心程度で見てみるとそこには。
「わ、私…？」
私が映っていた。
間違え用のない、私だ。
しかも隣にはあの、黒目のくせっ毛君。他にも薄い黄色の髪の男の子や茶髪の女の子が映っている。
何よりも目を引いたのは、敵のはずの、ヒーロー科がある雄英高校の制服。
「…？」
いやしかし私は雄英高校とは名前だけを聞いたことがあるだけで、なんでパッと見て制服だと分かったんだろう。
まただ。
何か、忘れているような気分に陥る。
パズルの最後のピースがない、そんな気持ち。
「神田…？」
神田。神田さん。
そう彼は呼んでいた。
雄英、ヒーロー、オールマイト。
全部、憎むべきもののはずなのに何故か泣きたくなるくらい大切で懐かしく感じる。
なんで？
どうして？
「あぁ、」
パッと頭の中で記憶が駆け巡る。
最後のピース。
懐かしく感じたのは私が雄英の生徒だから。
私は死柄木Aじゃなく神田A。
死柄木弔は私の兄なんかじゃない。
ここは敵のアジト。
逃げなきゃ。
でも、どうして私はここに？
「A…？」
「ひっ、」
「僕の部屋に無許可で入ったらダメだって言ってるのに…あぁ、その写真を見てしまったのか。じゃあ、」
もう1度、やり直さなきゃ。
死柄木弔の後ろには私の知らないヴィラン。目が合った瞬間、意識が飛んだ。
＊
「この世界は存外、俺の思い通りにならない事が多くてね？Aがとても好きだから、僕が守ってあげたいんだ」
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ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - ステイン様お願いします (2018年8月25日 19時) (
レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
齋藤。(プロフ) - 初コメ失礼します！リクエストで尾白君とお家デートでお願いします！ (2018年3月30日 5時) (レス) id: da15a7215d (このIDを非表示/違反報告)
月 - はい！良かったです！ (2018年3月20日 9時) (レス) id: ba08fd21e9 (このIDを非表示/違反報告)
るれろ(プロフ) - 月さん» ご指摘ありがとうございましたm(_ _)m不快にはなっていません、ご指摘頂いて有難かったです。 (2018年3月19日 9時) (レス) id: b0e3947409 (このIDを非表示/違反報告)
月 - 不快にさせたら申し訳ありません！！ 死柄木弔の一人称は『俺』です。 (2018年3月19日 9時) (レス) id: ba08fd21e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るれろ | 作成日時：2017年2月25日 14時
