7.救けたい ページ7
上鳴｢あっ、なら脱出して外にいるヒーローに…｣
メリッサ｢脱出は困難だと思う。ここは敵犯罪者を収容するタルタロスと同じレベルの防災設計で建てられているから｣
上鳴｢じゃあ、救けが来るまで大人しく待つしか…｣
耳郎｢上鳴、それでいいわけ？｣
上鳴｢どういう意味だよ？｣
耳郎｢救けに行こうとか思わないの？｣
峰田｢おいおい、オールマイトまでヴィランに捕まってんだぞ！オイラ達だけで救けに行くなんて無理すぎだっての！｣
A｢…｣
飯田くんの判断も、百ちゃんの言いたい事も、峰田くんの怖いという気持ちも、嫌というほど分かる。
でも…
焦凍｢俺らはヒーローを目指してる…｣
八百万｢ですから、私達はまだヒーロー活動を…｣
A｢でも、私は救けたい！皆が危ない目にあってるのに、このまま何もしないなんて嫌だ…！｣
焦凍｢A…｣
緑谷｢僕も…僕も救けに行きたい！｣
峰田｢ヴィランと戦う気か！？USJで懲りてないのかよ、お前ら！｣
緑谷｢違うよ、峰田くん。僕は考えてるんだ。ヴィランと戦わずにオールマイト達を…皆を救ける方法を｣
上鳴｢気持ちは分かるけど、そんな都合のいいこと…｣
緑谷｢それでも探したいんだ！今の僕達に出来る最善の方法を探して、皆を救けに行きたい！｣
A｢私もデクくんと同じ意見！｣
麗日｢デクくん…Aちゃん…｣
メリッサ｢I・アイランドの警備システムは、このタワーの最上階にあるわ。ヴィランが警備システムを掌握しているなら、認証プロテクトやパスワードは解除されているはず。私達にもシステムの再変更が出来る。ヴィランの監視を逃れ、最上階まで行くことが出来れば、皆を救けられるかもしれない｣
緑谷｢メリッサさん｣
耳郎｢監視を逃れるってどうやって？｣
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作者名：風鈴草 | 作成日時：2021年7月31日 0時
