13.汗と炎 ページ13
爆豪｢チッ…きりがねぇ｣
BOOM!
爆豪｢いつまでもてめェに構ってられねぇんだよ！｣
勝己くんはそう言って、回転しながら変形ヴィランに突っ込んでいく。
爆豪｢
ﾄﾞｫｰｰﾝ!!
｢ぐっ…｣
｢よくも！｣
勝己くんの榴弾砲着弾にヴィラン達は吹っ飛ばされ、やけになった奇声ヴィランが勝己くんに襲いかかる。
A｢勝己くん！｣
勝己くんは既の所で、奇声ヴィランの攻撃を避けた。
｢チッ…ん？何だこりゃ？｣
すると、奇声ヴィランが自分の手のひらを見て、首を傾げた。
爆豪｢俺の手の汗だよ。ニトロみてぇなもんだ｣
勝己くんはニヤリと笑い、チラッと私を見た。
A｢！｣
ｺﾞｵｵｵｵｯ!
勝己くんの意図が読めた私は、奇声ヴィランに向かって炎を出した。
ﾄﾞｫｰｰﾝ!!
ヴィラン達を捕らえた私達は、壁にめり込んでいる切島くんに駆け寄った。
A｢切島くん！｣
焦凍｢無事か？｣
切島｢あっ、動けねぇ…助けてくれ…｣
爆豪｢アホか、お前は。“個性”解けばいいだけだろうが｣
切島｢ああ、そっか｣
切島くんは“個性”を解いて、壁から体を離した。
切島｢いやー、びっくりした｣
A｢とりあえず、怪我がなくてよかった！｣
切島｢おう！おめェらもな！｣
爆豪｢ケッ…あんがとよ(ﾎﾞｿｯ｣
勝己くんは切島くんに背を向けて、そう小さく呟いた。
切島｢んだよ、らしくねぇ！気にすんな！｣
爆豪｢してねぇわ！｣
私は勝己くんと切島くんを見て微笑んだ。
焦凍｢よし、緑谷達を追うぞ｣
爆豪｢命令すんな！｣
そう言いつつも、勝己くんは焦凍を追いかける。
切島｢轟、A。詳しく教えてくれ｣
A｢それが…｣
説明しようとすると、警告音みたいな音が鳴り、ロボットがぞろぞろと出て来た。
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作者名：風鈴草 | 作成日時：2021年7月31日 0時
