【ヒロアカ】焦凍の双子の妹 6th (ページ8)

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238.ゴミ出しの帰りにページ8

爆豪side

爆豪｢あ…｣

そろそろ寝ようと思った時、俺は夕方出し忘れたゴミの存在を思い出した。

爆豪｢チッ｣

俺は舌打ちをし、渋々部屋を出た。

ゴミを出し終えて戻ると、廊下にAが立っていた。

あいつ、こんな夜遅くに何してんだ？

爆豪｢おい｣

A｢ひゃあッ！！｣

俺が声をかけると、Aは声を上げて、その場に蹲った。

チッ、んだよ。大きな声出す…ん？こいつ、震えて…？

爆豪｢こんな夜遅くに何してんだよ｣

A｢か、勝己…くん…なんで…｣

顔を上げたAの顔は少し青ざめていて、目は涙ぐんでいた。

爆豪｢あ？夕方出し忘れたゴミを出しに行ってたんだよ｣

A｢ゴミ出し…？｣

俺の言葉に、Aは更に青ざめる。

爆豪｢…おい、ちょっと付き合え｣

俺はそう言って、Aの手を引いて、共同スペースに向かった。

共同スペースに着くと、Aをソファで待たせて、俺はキッチンに向かった。

爆豪｢あいつは…ココアでいいか｣

キッチンでココアとコーヒーを入れ、俺はAの所に戻った。

爆豪｢ん｣

A｢あ、ありがとう…｣

俺がマグカップを渡すと、Aはそれを受け取り一口飲む。

A｢美味しい…｣

すると、Aはほっと頬を緩め、小さくそう呟いた。

爆豪｢…んで、何があったんだよ｣

A｢え？｣

爆豪｢さっき泣いてただろうが。何かあったんじゃねぇのかよ｣

A｢えっと、実は…｣

爆豪｢は？幽霊？｣

デクのやつ、何デタラメ話してんだよ。

つーか、幽霊とかこの世にいるわけねぇもん信じてんのかよ、こいつは。

A｢って、勝己くんは幽霊とか信じてなさそうだし、こんな話されても困るよね。ごめんね！あ、ココアごちそうさま！すごく美味しかったよ！｣

Aは立ち上がって、自分の分のカップを持って、台所に向かおうとする。