【ヒロアカ】焦凍の双子の妹 6th (ページ7)

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237.幽霊ページ7

A｢あ！あれデクくんじゃない？｣

寮に着くと、ドアの所にデクくんがいた。

A｢おーい、デクくーん！｣

私が声を掛けると、デクくんはビクッとして真っ青な顔で振り向いた。

緑谷｢あ…なんだ、轟くんとAちゃんか…よかった…｣

声を掛けたのが私だと分かると、デクくんは安心したように笑う。

焦凍｢顔、真っ青だな｣

A｢どうしたの？｣

緑谷｢じ、実は…｣

私達が聞くと、デクくんは話し出した。

A｢ゆ、幽霊…？｣

デクくんの話を聞いて、私は無意識に焦凍の手を握る。

デク｢かもしれないってだけだよ！どこかで見たことある気がするし、もしかしたら雄英の先輩かも！｣

焦凍｢A、大丈夫だ。この世に幽霊なんていねぇから安心しろ｣

私が怖がってる事に気付き、デクくんは慌ててそう言い、焦凍も優しくそう言ってくれる。

A｢そ、そうだよね！幽霊なんていないよね！｣

その夜、デクくんの話が気になって、私は中々寝付けずにいた。

A｢(寝れない…)｣

すると、ふと廊下の方から微かに足音のような音が聞こえてきた。

A｢ﾋﾞｸｯ)｣

恐る恐る部屋から顔を出すも、消灯後の薄暗い廊下には誰もいない。

A｢(ま、まさかね…)｣

｢おい｣

A｢ひゃあッ！！｣

部屋に引っ込もうとした時、後ろから声が聞こえてきて、私は咄嗟に声を上げて、その場に蹲った。

爆豪｢こんな夜遅くに何してんだよ｣

その声に顔を上げると、そこには不機嫌そうな顔をした勝己くんが立っていた。

A｢か、勝己…くん…なんで…｣

爆豪｢あ？夕方出し忘れたゴミを出しに行ってたんだよ｣

A｢ゴミ出し…？｣

デクくんの話を思い出して、私は青ざめる。

爆豪｢…おい、ちょっと付き合え｣

A｢え？｣

勝己くんはそう言って、私の手を引いて歩き出した。