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嬉しそうに笑うAを、俺はじっと見ていた。
轟｢…｣
A｢？どうしたの？｣
俺の視線に気付いたAが、きょとんとした顔で俺を見る。
轟｢いや、何でもない｣
A｢？｣
ケーキを食べ終わり、Aが八百万にもらったという紅茶を入れてくれる。
轟｢…美味いな｣
A｢ね〜！あ、天野さん元気だった？｣
轟｢ああ。今度一緒に行くって言っといた｣
A｢行きたい！｣
紅茶を飲みながら、俺達はたわいない話を花を咲かせた。
翌日。
目を覚ますと、俺はAの部屋にいた。
起き上がって隣を見ると、Aが気持ち良さそうに寝ている。
可愛い…
顔にかかってる髪を退けてやると、Aは眠たそうに目を開け、俺を見てぱあっと笑った。
A｢おはよう、焦凍｣
轟｢おはよう、A｣
それから俺は自室へと戻り、学校の支度をして、Aと一緒に共同スペースに向かった。
共同スペースに行くと、もう全員揃っていた。
すると、切島が俺達に気付いた。
切島｢あ、来た来た！｣
上鳴｢んじゃ皆！せーーのっ！！｣
全｢轟くん！Aちゃん！誕生日おめでとう！！｣
轟｢…｣
A｢え？｣
皆からの言葉に、俺とAは困惑する。
上鳴｢え？じゃねぇよ！轟達、昨日誕生日だったんだろ？｣
八百万｢緑谷さんと飯田さんから昨日お聞きして、皆さんで朝祝おうと話し合ったんです｣
轟｢そういうことだったのか｣
A｢皆、ありがとう…！｣
お母さんが入院した日から、俺は自分の誕生日が好きじゃなくなった。
俺が生まれて来なければ…そんな風に思ってしまったから。
けど、今は…
A｢焦凍、皆がプレゼントってそばとうどん用意してくれたよ！｣
轟｢ああ、今行く｣
…こうしてAに、皆に祝ってもらえて、嬉しい気持ちでいっぱいだ。
END
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きゃーぽん(プロフ) - 面白いです頑張ってください！ (2020年9月9日 20時) (
レス) id: 0aee990b2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：高槻凪月 | 作成日時：2020年7月3日 0時
