【ヒロアカ】焦凍の双子の妹 6th (ページ23)

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番外編3-7 皮肉すぎる結末ページ23

緑谷｢そう、動機はない。だから犯人は…この中にはいないよ｣

飯田｢なんだって！？｣

麗日｢どういう事！？デクくん！｣

A｢！もしかして…｣

私はハッとして、焦凍を見た。

焦凍｢自殺、か？｣

緑谷｢おそらく。ミッドナイトの思惑を知ったヴィランは、それでも逃走しようと考えていた。でも僕らプロヒーローが現場に来たから…｣

飯田｢観念して自殺を…｣

緑谷｢違うよ。ヴィランはこう考えたんだ。もし自分が捕まれば、自分とミッドナイトとの関係が警察にバレるかもしれないと。そうなれば、彼女の人生に暗い影を落とすから｣

ﾐｯﾄﾞﾅｲﾄ｢…っ｣

緑谷｢だからヴィランは自らの口を自分の手で塞いだ。
ミッドナイトが真実を僕らに告げなかったのは、命をかけて彼女を守ろうとしたヴィランの気持ちに気づいたから。だから言えなかったんだ｣

デクくんが話した真実に、ミッドナイトは泣き出した。

麗日｢デクくん、もしかしてミッドナイトとヴィランは…｣

緑谷｢うん…｣

蛙吹｢悲しいわ。ミッドナイトは愛するが故にヴィランを救おうとして…｣

飯田｢そしてヴィランもまた、愛するが故にミッドナイトを救おうとしたんだな｣

A｢それがこんな結末になるなんて…｣

焦凍｢…皮肉すぎるな｣

緑谷｢これがヴィラン宝石店襲撃事件の真相｣

事件の真相に、店内は悲しみに包まれる。

相澤｢よし、そこまで｣

ﾐｯﾄﾞﾅｲﾄ｢あはっ、おもしろかった～！｣

相澤先生の声と共に、さっきまで泣いていたミッドナイトがパッと顔を上げる。

緑・麗・飯・蛙・A｢(変わり身早っ！)｣

相澤｢3人ともお疲れ様でした。戻ってもらって結構です｣

ﾏｲｸ｢俺の演技どうだった？｣

ｾﾒﾝﾄｽ｢少し過剰では…｣

相澤先生の言葉に、先生達は帰っていく。