175.謝罪会見 ページ44
緑谷｢オラァ、コラァ！｣
切島｢違ぇ！もっと顎でクイクイやんだよ！｣
緑谷｢オラァァ！｣
切島｢そうそう！｣
飯田｢パイオツカイデーチャンネーイルヨー！｣
切島｢オッケイ！｣
鈍器を出て、デクくんは切島くんに｢オラァ、コラァ！｣の指導を受け、飯田くんは切島くんに教えられたよく分からない言葉を叫んでいた。
八百万｢夜の繁華街、子供がうろつくと目立ちますものね｣
A｢逆に目立ってる気が…｣
私達は苦笑いして、後ろで騒いでいるデクくん達を見た。
焦凍｢八百万、創造でつくればタダだったんじゃねぇか？｣
八百万｢そ、そ、それはルール違反ですわ！私の“個性”で好き勝手に創り出してしまうと流通が…そう、国民の1人として回さねばなりませんもの、経済を！｣
焦凍の言葉に、百ちゃんは慌ててそう言った。
焦凍｢そうか｣
A｢(百ちゃん、鈍器入りたかったんだね)｣
私は、百ちゃんを見て微笑んだ。
八百万｢皆さん、目的地はこちらの方角で…｣
｢お！雄英じゃん！｣
百ちゃんのは言葉を遮り、“雄英”という言葉が聞こえてきた。
A｢！｣
ビクッとして振り向くと、相澤先生とブラドキング先生、そして校長先生が大型テレビに映っていた。
《それでは、先程行われた雄英高校謝罪会見の一部をご覧下さい》
緑谷｢相澤先生…｣
八百万｢校長先生も…｣
相澤《この度、我々の不備からヒーロー科1年生27名に被害が及んでしまった事、ヒーロー育成の場でありながら敵意への防御を怠り社会に不安を与えた事、謹んでお詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした》
相澤先生がそう言うと、先生達は頭を下げた。
切島｢メディア嫌いの相澤先生が…｣
《読売テレビです。雄英高校は今年に入ってから4回、生徒がヴィランと接触していますが。今回生徒に被害が出るまで、各ご家庭にはどのような説明をされていたのか、また具体的にどのような対策を行ってきたのか、お聞かせください》
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作者名：高槻凪月 | 作成日時：2020年2月19日 0時
