【ヒロアカ】焦凍の双子の妹 4th (ページ42)

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173.ウォッチマン飯田＆八百万ページ42

飯田｢緑谷くん。暴力を振るってしまった事、陳謝する。ごめん｣

飯田くんは気まずそうにそう言って、デクくんに頭を下げた。

八百万｢本当ですわ、飯田さん。同行する理由に対し、説得力が欠けてしまいます｣

百ちゃんのその言葉に、飯田くんは更に深く頭を下げた。

緑谷｢大丈夫だよ！気にしてないから！｣

飯田｢俺は、君達の行動に納得いかないからこそ同行する。少しでも戦闘の可能性を匂わせれば、即座に引き戻すからな。いわば監視者。そう、ウォッチマン！｣

飯田くんは頭を上げて、真顔でそう言った。

焦凍｢ウォッチマン飯田…(ﾎﾞｿｯ｣

A｢じゃあ、百ちゃんはウォッチマン八百万だね…(ﾎﾞｿｯ｣

焦凍の小声に、私は笑ってそう言った。

焦凍｢そうだな…(ﾎﾞｿｯ｣

八百万｢私もですわ。爆豪さん救出はプロの仕事。傍から見れば、貴方方が出張る必要性は一切ありません。しかし、お気持ちがよく分かるからこその妥協案という事。お忘れなきよう｣

百ちゃんはそう言って、ポケットから発信機を取り出した。

焦凍｢ああ｣

A｢うん｣

切島｢分かってる｣

私達は頷いて、駅に向かって歩き出した。

八百万｢発信機の示した座標は、神奈川県横浜市神野区。長野からの出発になるので約2時間。10時頃の到着です｣

新幹線に乗った私達に、百ちゃんが発信機を見て説明してくれる。

私と焦凍、切島くんは百ちゃんの説明を聞きつつ、少し遅めの夜ご飯をとっていた。

緑谷｢あの、今夜出発とか、そういうの皆に伝えてるの？｣

焦凍｢ああ。言ったら余計止められたけどな｣

A｢あの後、お茶子ちゃんがダメ押しでキツイ事言ってくれたよ｣

私は、お茶子ちゃんの言葉を思い出した。

麗日『爆豪くんきっと、皆に救けられんの屈辱なんと違うかな…』

緑谷｢…｣

デクくんはお茶子ちゃんの言葉を聞いて、顔を伏せた。