171.決行日は今夜 ページ40
常闇｢青山の言う通りだ。救けられてばかりだった俺には、強く言えんが…｣
切島｢けどさ…！｣
蛙吹｢皆、爆豪ちゃんがさらわれてショックなのよ。でも冷静になりましょ。どれほど正当な感情であろうと、また戦闘を行うというのなら…ルールを破るというのなら…その行為はヴィランのそれと同じなのよ｣
梅雨ちゃんのその言葉に、病室内はしん…となった。
ｺﾝｺﾝｺﾝｯ
青山｢ひいっ！｣
静かな病室にノックの音が響き、青山くんは小さな悲鳴を上げた。
｢お見舞い中ごめんね…緑谷くんの診察時間なんだが…｣
入って来たのは、多分デクくんの主治医であろうお医者さんだった。
瀬呂｢い、行こうか。耳郎や葉隠の方も気になるし｣
尾白｢そうだな｣
麗日｢うん。デクくん、お大事にね｣
緑谷｢うん、皆もありがとう｣
焦凍｢A、行こう｣
A｢うん…｣
焦凍に手を引かれて、私は皆と一緒に病室を出た。
その後、響香ちゃんと透ちゃんのお見舞いに行き、夕方には皆と解散した。
私と焦凍はお母さんのお見舞いに行った後、切島くんと合流して、病院の前でデクくんと百ちゃんを待った。
切島｢八百万どうだろうな｣
焦凍｢まぁ、いくら逸っても結局あいつ次第｣
A｢…｣
切島｢来た！｣
切島くんの声に顔を上げると、百ちゃんが歩いて来ていた。
百ちゃんの少し後ろには、デクくんもいる。
A｢デクくん…｣
切島｢八百万、答え…｣
八百万｢私は…｣
飯田｢待て！｣
百ちゃんの言葉を遮るように、背後から飯田くんの声が聞こえてきた。
振り向くと、飯田くんが歩いて来ていた。
切島｢飯田…？｣
緑谷｢飯田くん…｣
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作者名：高槻凪月 | 作成日時：2020年2月19日 0時
