147.“好き” ページ16
飯田｢それでは、50m自由形の決勝を始める！｣
切島｢行ったれ、爆豪！｣
上鳴｢相手殺すなよ！｣
瀬呂｢轟も負けんな！｣
麗日｢デクくん、頑張れ！｣
A｢焦凍も勝己くんもデクくんも頑張れー！｣
飯田｢位置について…よーい…｣
スタートの合図に、3人がプールに飛び込んだ───かに思えた。
A｢えっ！？｣
上鳴｢な、なんだ？｣
瀬呂｢“個性”が消えた？｣
相澤｢17時。プールの使用時間はたった今終わった。早く家に帰れ｣
見ると、相澤先生が“個性”を発動させながら、プールサイドを歩いて来ていた。
上鳴｢そんな、先生！｣
瀬呂｢せっかくいいとこなのに！｣
相澤｢なんか言ったか？｣
全｢なんでもありません！｣
相澤先生に睨まれて、私達は大人しく帰宅することになった。
爆豪｢クソが！勝負の邪魔しやがって！｣
私は切島くんに誘われて、勝己くんと切島くんと帰路を歩いていた。
勝己くんは学校を出るなり、相澤先生に勝負の邪魔をされたことを怒っていた。
切島｢気持ちは分かるけど、少し落ち着けよ｣
A｢そうだよ！それに焦凍もデクくんもクラスメイト、仲間でしょ？｣
爆豪｢うっせぇ！誰だろうが俺の横に、ましてや前にはいさせねぇ！オールマイトを超えるって事は、No.1ヒーローを超えるって事は、そういう事だろうが！｣
A｢私、勝己くんのそういうとこ好きだな〜！｣
切島｢おう！分かるぜ、その気持ち！｣
爆豪｢チッ、てめぇら少し黙ってろや！｣
“好き”と言われたのが照れたのか、勝己くんはそう怒鳴って、歩くスピードを少し上げた。
A｢ふふ！｣
切島｢待てよ、爆豪！｣
私と切島くんは顔を見合わせて、勝己くんの後を追いかけた。
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作者名：高槻凪月 | 作成日時：2020年2月19日 0時
