144.楽しそう ページ13
芦戸｢確かにそうだね…ごめん、A…｣
葉隠｢Aちゃん、ごめんね…｣
耳郎｢ウチもごめん…｣
三奈ちゃん、透ちゃん、響香ちゃんはしゅんとして、私に謝ってきた。
A｢全然気にしてないから大丈夫だよ！｣
私がそう言うと、3人は安心したように笑った。
着替え終わった皆と一緒にプールサイドに出ると、男子組が準備運動をしていた。
A｢焦凍！｣
私はストレッチをしている焦凍に駆け寄った。
焦凍｢A？｣
A｢焦凍達もプール入りに来たの？｣
焦凍｢いや、俺らは体力強化の為だ。それよりお前…｣
焦凍は私を見て、微かに顔を歪めた。
A｢私は見学だから大丈夫だよ！｣
私は焦凍に笑いかけた。
上・峰｢待ってくれえええええ！！｣
何故か上鳴くんと峰田くんの悲鳴が響き、飯田くんが2人を抱えて来る。
麗日｢Aちゃーん！｣
A｢はーい！じゃあ、私戻るね！｣
私は焦凍にそう言って、女子組の所に戻った。
麗日｢行くよー！えいっ！｣
芦戸｢ほいっ！｣
蛙吹｢ケロッ！｣
耳郎｢んっ！｣
葉隠｢それ！｣
八百万｢はいっ！｣
男子組が体力強化してる中、私を抜いた女子組は楽しそうに遊んでいた。
A｢(楽しそうだなぁ…)｣
私は水に足を付けながら、その様子を見ていた。
焦凍｢A｣
A｢あれ？体力強化、もう終わったの？｣
焦凍｢今は休憩中だ。それより、ずっと陽の下にいて暑いだろ？飲みかけだけど、これ飲むか？｣
そう言って、焦凍は飲みかけのオレンジジュースを私に渡した。
A｢いいの？ありがとう！いただきまーす！｣
焦凍にお礼を言って、私はジュースをゴクゴクと飲んだ。
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作者名：高槻凪月 | 作成日時：2020年2月19日 0時
