47.体育祭当日 ページ5
そして時間はあっという間に過ぎ、本番当日の朝を迎えた。
いつも通り焦凍と一緒に登校して、すぐさま体操服に着替えて控え室に向かう。
芦戸｢あーあ、やっぱコスチューム着たかったな｣
尾白｢公平を期す為、着用不可なんだよ｣
砂藤｢予選の種目って何なんだろうな…｣
常闇｢何が来ようが、対応するしかない｣
障子｢ああ｣
麗日｢緊張するね…｣
A｢うん…｣
ﾊﾞﾝｯ!
飯田｢皆、準備は出来てるか？もうじき入場だ！｣
A｢焦凍…？｣
更に増す緊張を解していると、焦凍が緑谷くんに歩いていく。
焦凍｢緑谷｣
緑谷｢轟くん…何？｣
皆が、焦凍と緑谷くんを見る。
焦凍｢客観的に見ても、実力は俺の方が上だと思う｣
緑谷｢え？う、うん…｣
焦凍｢けどお前、オールマイトに目ぇかけられてるよな？｣
緑谷｢あっ…｣
焦凍｢別にそこ詮索するつもりはねぇが、お前には勝つぞ｣
緑谷｢！｣
焦凍は緑谷くんにそう言い放った。
上鳴｢おぉ〜、クラス最強が宣戦布告？｣
A｢焦凍、急にどうしたの？｣
私は、焦凍に駆け寄った。
切島｢そうだぜ。急にケンカ腰でどうした？直前にやめろって！｣
焦凍｢仲良しごっこじゃねぇんだ。何だっていいだろ｣
焦凍はそう言って、歩いて行く。
緑谷｢轟くんが、何を思って僕に勝つって言ってんのかは分かんないけど、そりゃ君の方が上だよ。実力なんて、大半の人に敵わないと思う…客観的に見ても…｣
切島｢緑谷も、そういうネガティブな事言わない方が…｣
緑谷｢でも！皆…他の科の人も本気でトップを狙ってるんだ！遅れをとるわけにはいかないんだ｣
焦凍｢…｣
緑谷｢僕も本気で獲りに行く｣
焦凍｢おう｣
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作者名：苺の花 | 作成日時：2020年1月15日 19時
