【ヒロアカ】焦凍の双子の妹 2nd (ページ37)

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79.俺だって…ヒーローに…！ページ37

轟｢(俺は…こいつを…)親父の…力を…｣

緑谷｢君の！力じゃないか！！｣

轟｢！｣

緑谷の言葉に、俺は小さい頃見ていたヒーロー特集番組を思い出した。

ｵｰﾙﾏｲﾄ《あぁ、その通り！“個性”というものは、親から子へと受け継がれていきます。しかし、本当に大事なのはその繋がりではなく、自分の血肉、自分である！と認識する事。そういう意味もあって、私はこう言うのさ。｢私が来た！｣ってね！》

冷『でも、ヒーローにはなりたいんでしょう？
いいのよ、お前は。血に囚われる事なんかない。なりたい自分に…なっていいんだよ』

A『焦くん、一緒にヒーローになろうね！』

いつの間にか、忘れてしまった…

ｺﾞｵｵｵｵｯ!

その瞬間、気付けば俺の左側は熱くなり、炎が燃え上がっていた。

ﾏｲｸ《こ、これは…！？》

轟｢勝ちてぇくせに…ちくしょう…敵に塩を送るなんて…どっちがふざけてるって話だ？｣

炎が、俺の体に降りていた霜を溶かしていく。

轟｢俺だって…ヒーローに…！｣

緑谷は俺を見て、絶望するどころか笑っていた。

それに釣られて、俺も笑ってしまう。

ｴﾝﾃﾞｳﾞｧｰ｢焦凍ォォォオオオオ！！やっと己を受け入れたか！そうだ！いいぞ！ここからがお前の始まり！俺の血をもって、俺を超えて行き…俺の野望をお前が果たせ！！｣

クソ親父が何か言ってる。

けど、俺はそんな事どうでもよかった。

今は＿＿＿

緑谷｢すご…｣

轟｢何笑ってんだよ？その怪我で…この状況でお前…イカレてるよ…どうなっても知らねぇぞ｣

俺が右足を構えると、緑谷も構える。

全力の氷結を出すと、緑谷は猛スピードで近付いてくる。

轟｢緑谷…｣

俺は左手を、近付いてくる緑谷に向けた。

轟｢ありがとな｣

ﾄﾞｫｰｰﾝ!!