【ヒロアカ】焦凍の双子の妹 2nd (ページ26)

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68.兄の背中ページ26

麗日｢あっ、デクくーん！｣

振り向くと、保健室から帰ってきた緑谷くんがいた。

A｢緑谷くん、お疲れ！｣

飯田｢隣、空けてあるぞ！｣

緑谷｢ありがとう｣

ﾏｲｸ《お待たせしましたァ！続きましては…こいつらだ！
優秀！優秀なのに拭いきれないその地味さは何だ？ヒーロー科、瀬呂範太！VS予選2位、1位と強すぎるよキミ！推薦入学者の実力は伊達じゃないってか！同じくヒーロー科、轟焦凍！》

A｢焦凍？｣

私は焦凍の様子に、少し違和感を感じた。

ﾏｲｸ《それでは、最終種目第2試合！レディ…スタート！！》

スタートの合図と同時に、瀬呂くんのテープが焦凍を捕らえる。

そのまま場外へ…かに思えた。

ﾊﾟｷﾊﾟｷ…ﾄﾞｫｰｰﾝ!!

フィールドから飛び出るほどの大氷壁に、私を含めた会場のほとんどが唖然となった。

しかも、1番前に座っていた私や緑谷くんのスレスレまで来てる。

瀬呂くんは、まさに氷漬けになっていた。

ﾐｯﾄﾞﾅｲﾄ｢瀬呂くん、動ける…？｣

瀬呂｢動けるわけないでしょ…痛ぇ…｣

ﾐｯﾄﾞﾅｲﾄ｢瀬呂くん行動不能！轟くん2回戦進出！｣

途端、会場にドンマイコールが沸き起こる。

A｢さ、寒い…｣

私は寒さに震えながら、氷を左手で溶かしていく焦凍の背中を見つめた。

その姿は、何故か私にはとても悲しく見えた。

ﾏｲｸ《エヴィバディ、大変長らくお待たせしたぜ！第2試合で氷漬けになったステージも、ようやく乾いて次の対決！
B組からの刺客！綺麗なアレにはトゲがある！ヒーロー科、塩崎茨！VSスパーキングキリングボーイ！ヒーロー科、上鳴電気！さぁさぁ、今回もド派手なバトルを…》

塩崎｢あの…申し立て失礼いたします。“刺客”とはどういう事でしょう？私はただ、勝利を目指してここまで来ただけであり、試合相手を殺める為に来たわけではありません｣

ﾏｲｸ《ご、ごめん！》

塩崎さんの言い分に、マイク先生は謝る。