6話 ページ7
その後どんどん試合は進んでいき、トーナメント2回戦に突入した。
貴「じゃあ私行くね。」
アランとは反対の隣にいた麗日さんに声をかけて立った。
先程の爆豪くんとの試合。
とても悔しかったんだろう。目元が赤く腫れていた。
麗「そっか。エキシビジョンマッチやったな。頑張れ！」
ありがとうといって、アランと控え室の方へ歩き出した。
ダラダラと歩いていると決勝戦の前だったので、控え室には誰もいなかった。
アランとは別室にはいり、気持ちを落ち着かせる。
しばらくするとモニターこら歓声が聞こえた。
決着が着いたようだ。
私たちの試合は15分後。
正直言うとアランとはあまり戦いたくない。
クラスの人ともそうだ。
一歩間違えたれば殺してしまいそうになる。
憂鬱な気分になりながらも会場へと足を進めた。
プ「さあ！1位が決まったところで今回はエキシビジョンマッチを行うぜぇ！YEAH！
見かけによらず個性は最強か?!ヒーロー科剣蔵天音！
対するはイケメンボーイ。何人の女子を落としてきたのか?!同じくヒーロー科アラン！
ちなみに両者ロシアからの編入生。仮免も取得済みだぁ！」
大袈裟なアナウンスだな。
プ「ルールはさっきと同じだ！レディ…スタァァーート！」
その声と同時に私は数十本の剣を、アランは風をぶつけあう。
威力は多少は抑えてあるが、それでも風圧がすごい。
砂埃が宙を舞う。
観客生からは悲鳴がところどころ。
「どーなった?!」
「女の方の個性なんだ？」
砂埃がはれると、両者元の位置から1歩も動いていないことがわかる。
「おいおい。あんだけぶつけ合って1歩も動かねぇのかよ。」
アランはすぐさま私を水の中に閉じ込める。
「息できるのかあれ？」
「死んじゃうんじゃ…」
心配の声もあがるなか、私は剣を2本だし、周りの水を切り裂く。
アランは足に風を纏い、空中に行き、雨の銃弾を降らせる。
私は直ぐに大きめの盾で自分を覆う。
観客席ギリギリまで降ったのか、悲鳴が聞こえる。
そろそろ制限時間が来る頃だろうと思い。私は空中に向かって無数の剣を放つ。
アランは風で剣を弾くが、私はアランの後ろに大鎌をだした。
アランはそれに気づいてないのでそのまま首元に刃をもっていく。
貴「どう？降参？」
ア「…ああ。降参だ。」
「すげぇ！」
「うちのサイドキックにほしいな。」
わぁぁ！っと歓声があがるのを背に私は退場した。
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作者名：りあ | 作成日時：2020年4月29日 19時
