小話3:あず様リクエスト ページ3
※一時的にプロヒーロー設定となっております。
爆豪side
購入したばかりの、新築感溢れる広めの室内。仕事から帰った俺は、彼女からの唐突な連絡に立腹中だった。
A爆豪くんすみません、上司から飲み会に誘われてしまって…、少し帰宅が遅れます
爆豪は?今すぐ帰れ
A帰りたいのは山々なんですけど…。私、配属されて間もないですし、断りづらくて
爆豪断れやヘタレ
爆豪つかてめぇ酒すらろくに飲んだことねぇだろが、潰れたらどーすんだよ
A…頑張るので、今回だけは見逃してください
爆豪…家帰ったらマジで覚悟しとけよ
爆豪あと酒は一滴も飲むな、分かったか
A了解です
トーク画面を閉じ、舌打ちを一つした。
久々に彼女より早く帰宅出来たから、美味いもんでも作って待ってやろうと思ったのに。
珍しく沸いて出た献身的な心を潰され、気分が放物線を描いて下がっていく。
まぁそれでも、俺は鬼じゃない。1つ条件を出して、渋々Aの面倒臭ぇ人付き合いを承諾してやった。
ーーが。
……Aは押しに弱い。
それだけが、彼女の飲み会における懸念材料だった。いくら俺が忠告しても、周りから一気コールでもされれば逆らえず泥酔状態になり兼ねない。
最悪ぶっ倒れるかもしれない。
Aの職場のやつが、飲酒経験のない女にも配慮無しな輩とは思いたくないが、見ず知らずのやつを完全に信用しろというのも無理な話である。
柄にもなく不安に襲われて、気を紛らわすためにキッチンに立った。
夜が更け、しんとした部屋にインターホンの音がひとつ鳴った。
無事に帰って来たか、と安堵に胸を撫で下ろし、迎え入れるために玄関へと向かったその時だった。
「ばぁくごーーくーーーん！！」
名前を呼ぶ甲高い声が、ドア越しにくぐもって聞こえた。一瞬、ドアノブに掛けようとした手が止まる。
確かにさっきのは聞き慣れた彼女のものだが、それにしては1オクターブ程声が高かった。
しかもAはこんな外で大声を張り上げることが出来るような性格ではない。これは、完全に……、
焦燥に駆られ、勢いよくドアを開けると。
「……すみません、爆豪さん」
「たのもー！！」
申し訳なさそうに目を伏せる見知らぬ男と、そいつに抱きついて赤い声を発す、Aの姿があった。
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いかそーめん＜:コミ - 一番右の星を連打しては２人が尊すぎて発狂する今日この頃 (2020年7月7日 17時) (
レス) id: 48a321b59e (このIDを非表示/違反報告)
コロン - 久しぶりにみにきたら完結に…………。凄く面白かったです！たくさんのドキドキを、ありがとうございました！ (2020年2月26日 21時) (レス) id: 944a781ac2 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 何回読んでもドキドキします！更新頑張ってください！！ (2019年11月8日 22時) (レス) id: 6b884e566e (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - 更新頑張ってください！(*｀･ω･)ゞ (2019年9月30日 20時) (レス) id: c3b538f516 (このIDを非表示/違反報告)
レミリナ - 更新頑張って下さい！ 応援してます！ (2019年8月24日 12時) (レス) id: dbf7d5a39b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真実 | 作成日時：2019年8月13日 20時
