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爆豪side
柔らかな感触が自分の腕を引っ張り、立ち上がることを妨げた｡その伸びてきた方向に視線を向けると、そこにはなんとも間の抜けたAの面があった｡
口元をだらしなく開けて、半開きの目でこちらを見つめてくるおかしさに少しばかり笑いが込み上げたが、それをぐっと噛み堪える｡
「オイ、手ェ離せ」
意識が覚めかけているAを驚かせないように、少し声量を下げて要求した。…といっても、ただ添えるだけのように非力なAの腕から逃れるのは容易く、やろうとすれば簡単に振り払えたのだが。
……それをしないのは、やはり自分の本心を無視できていない証なのかもしれない｡
しかし、Aもまたひねくれたヤツだった。離せと言ったのにも関わらず、コイツは「んんー…」とぐずるような声を出し、さらに腕を握る力を強めると。
「やだ……いかないで……」
捨てられた子犬のような寂しげな声を発した後、俺の手を引き寄せ、それに甘えるように胸元に抱き込み指を絡めた。俺の腕を抱き枕代わりにすると、また安心したようにスヤスヤと寝息を立て始めて。突然のAの行動に、息が止まる｡
……コイツはもう少し、自分の行動がいかに俺を煽ってるのか自覚するべきだと思う。
そういえば、俺らがプロヒーロー、そのサイドキックとしてデビューしてから、恋人らしいあれこれはすっかりご無沙汰だった。忙しさでずっと解放できなかった“そういう欲求”が、その分獰猛な本能となって襲ってくる｡
愛おしさやら情欲やらが一気に込み上げた｡きっと寂しがらせたのだろう、Aの表情が健気でいじらしかった｡甘やかしてやりてぇし、めちゃくちゃにしてやりてぇ｡
幸い、今日は二人揃って非番｡それにAは昨日も休みだったから疲れの心配もない｡膝枕の礼を、たっぷりとしてやろう｡
Aの無防備な部屋着に手をかけて、襟元のボタンを2つほど外した｡穢れのない白い首筋を覗かせ、ほんのりと甘い芳香が鼻をくすぐる。耐えきれなくて、それに噛み付こうとしたその時だった。
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如月 - ありがとうございます！(*｀･ω･)ゞ (2019年8月13日 11時) (
レス) id: 26dff16a4d (このIDを非表示/違反報告)
真実(プロフ) - 甘党さん» こちらこそ、リクエストありがとうございました！妄想が捗って、書くのがとっても楽しかったです(笑)宜しければ続編も、どうぞご贔屓にしてください。 (2019年8月12日 21時) (レス) id: 3c371268a1 (このIDを非表示/違反報告)
甘党(プロフ) - 『彼氏を甘えさせよう！』読みました！リクエストに答えていただきありがとうございました！すごくキュンキュンして浄化しそうでした…これからも頑張ってください！！ (2019年8月12日 2時) (レス) id: 672f68fdf6 (このIDを非表示/違反報告)
真実(プロフ) - 如月さん» リクありがとうございます！ 勝己くん呼びしたいですねえ……！合点承知之助です！ (2019年8月12日 2時) (レス) id: 3c371268a1 (このIDを非表示/違反報告)
如月 - いつも楽しく見させてもらっています！リクエストで下の名前で呼んでみたをお願いします(*｀･ω･)ゞ (2019年8月11日 9時) (レス) id: 26dff16a4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真実 | 作成日時：2019年5月8日 0時
