『寂しさをアピールしてみよう！』 ページ3
『なんとなく寂しそうな雰囲気を醸し出してアピールしてみましょう。弱った姿を見せてみたり、甘えてみたり。優しい彼氏であれば、きっと察してスキンシップをしてくれるはずです。』
「ど、どーもです、爆豪くん」
「なんの用だよ」
授業が終わり、皆が自室で過ごしている時間。
私は思い切って爆豪くんの部屋を訪問した。
実践するには、とりあえず二人きりの状況を作らなければ。公然で甘えられるほど、私のメンタルは屈強ではない。
「えーと、この範囲が分からなくて……教えてくれませんか？」
「ったく」
爆豪くんは眉を寄せた後、渋々案内してくれた。
事前に用意した当たり障りのない理由を言って、私は見事彼の部屋に入ることに成功。
小綺麗に整えられた勉強机に持ってきた教材を並べ、椅子に腰を下ろした。
「んで、どこがどう分かんねぇんだよ」
「んとですね、ここの式の仕組みがワケわからなくて……」
「はっ、こんなんも解けねぇんか」
「……悪かったですねバカで！ じゃあこんなバカにも分かるように優しく教えてくださいね！」
「あﾞ？ んなん分かっとるわクソバカ！ 黙って聞けやカス！」
語尾に罵倒を挟みつつも、隣で懇切丁寧に解き方の解説をしてくれる爆豪くん。ホントに、性格とのギャップが強すぎる。
そうこうしてるうちに、こちらが分からないと提示した範囲はサクサク進み、ついに最後の問題を終えてしまった。
……あれ？ 私、何をしに来たんだっけ。
ふと、今までのことを思い返してみる。
そうだ、あの雑誌の方法を実践すべくここに来たんだった。
ん？ ちょっと待て。
まだ私、なんもノルマ達成していないじゃないか。
ヤバいぞヤバいぞ。このままじゃ強制的に帰されてしまう。せっかく勇気を振り絞って部屋まで来たのだ。何か一つ変化を起こさないと。
「終わったかよ。んじゃ、」
「ま、待ってください！」
とりあえず、何とかこの部屋にいれる理由を探さなければ。必死に考えて、考えて、ひとつの方法を閃いた。
……よし、これなら。
「その、勉強教えてくれたお礼がしたいです」
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如月 - ありがとうございます！(*｀･ω･)ゞ (2019年8月13日 11時) (
レス) id: 26dff16a4d (このIDを非表示/違反報告)
真実(プロフ) - 甘党さん» こちらこそ、リクエストありがとうございました！妄想が捗って、書くのがとっても楽しかったです(笑)宜しければ続編も、どうぞご贔屓にしてください。 (2019年8月12日 21時) (レス) id: 3c371268a1 (このIDを非表示/違反報告)
甘党(プロフ) - 『彼氏を甘えさせよう！』読みました！リクエストに答えていただきありがとうございました！すごくキュンキュンして浄化しそうでした…これからも頑張ってください！！ (2019年8月12日 2時) (レス) id: 672f68fdf6 (このIDを非表示/違反報告)
真実(プロフ) - 如月さん» リクありがとうございます！ 勝己くん呼びしたいですねえ……！合点承知之助です！ (2019年8月12日 2時) (レス) id: 3c371268a1 (このIDを非表示/違反報告)
如月 - いつも楽しく見させてもらっています！リクエストで下の名前で呼んでみたをお願いします(*｀･ω･)ゞ (2019年8月11日 9時) (レス) id: 26dff16a4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真実 | 作成日時：2019年5月8日 0時
