31.『彼らの権利』 ページ32
さて、理詰めの仕方というのはどうすればよかっただろうか。
「その誘いを私は受け入れるわけには行きません。
彼らは刀に宿った神であり、私達人間が好き勝手に扱うべきものではありません。私達人間に人権があるように、彼らにも同じ権利があるはずです。その意見を尊重すべきです。
さて、一期一振、どういたしますか」
私はそう言い放つと、彼に話をふる。流石兄というべきか、私の話の意図を悟ったらしい。中々切れることだ。本音バッチリ聞こえてるけどね、流石に笑顔で暴言やめようか、怖いよ。
「お断りします」
一期一振はばっさりとほぼノーコンマで言い切った。女の顔が歪むのがはっきりと見えた。綺麗な顔が台無しですよ、お姉さん。余程自分の思い通りに進まないと、嫌なのだろうか。彼女の顔は怒りに満ちあふれ、いや、心の中も酷いことになっているが。
きゃーこわーい。
当然というべきか、こんな争いをしている私達は注目の的になっている。流石に話を聞きつけたのだろう、受付の政府の人がやってきた。
「どうかなさいましたか、SPI様、一橋様」
うん、このお姉さんの本丸、ブラック企業ならぬブラック本丸です。私が口を開く前に、彼女はぐいっと受付の人に詰め寄る。
「この人、私に言い掛かりをつけたんです！」
いや、待て。私は演錬を頼んだだけだけれど。そしたら君が話をややこしくしたんじゃないか。彼女がそのまま犬のように喚き散らすので、政府の人が引いている。引いているの見えてないのか、すげえよ。
私の背後の刀剣男士が、やや噛み付こうとしたが私はそれを制す。受付は分かっているから大丈夫だ。周りに迷惑なので静かにさせようとすると、周りがピタリと静まった。
「この喧騒はなんだい？」
後ろからやってきた男に、受付が頭を下げる。偉い人なのだろう。それよりも、私は酷く驚いてきた。
心の声が、聞こえない……？
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黒井蜜柑(プロフ) - ユーさん» 有難うございます！はい、演錬を行こうと思います！なるべく早く更新いたします！ (2017年9月14日 23時) (
レス) id: 9eff08ca5a (このIDを非表示/違反報告)
ユー - 面白いです！続きが早くみたいですね。次は、演練編ですか？楽しみです！ (2017年9月14日 12時) (レス) id: 51d1ba9355 (このIDを非表示/違反報告)
黒井蜜柑(プロフ) - リンさん» 有難うございます！面白いですよね！気に入っていただけて嬉しいです、これは頑張らなくては( ´ ω ` ) (2017年5月9日 6時) (レス) id: 9eff08ca5a (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - 超能力のやつも大好きです（笑）好きなアニメ×3･･･最高じゃないですか！！これからも更新頑張ってください！ (2017年5月9日 6時) (レス) id: 0f11b2e158 (このIDを非表示/違反報告)
黒井蜜柑(プロフ) - リンさん» 有難うございます！はい、某超能力者アニメを元にしています！基本的にやれることと想像で書いております！私がそのアニメを好きでして。 (2017年5月8日 22時) (レス) id: 9eff08ca5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒井蜜柑 | 作者ホームページ：http://minanami2.naho.ayaka.
作成日時：2017年2月26日 16時
