どうも、学生の敵です。【僕のヒーローアカデミア】 (ページ9)

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記憶が7つページ9

昨日の騒動から一日経ち、私はいつも通りみのりと一緒に登校していた。

幸い私に昨日のことを聞いてくる友達など居ないため、いつも通りスムーズに登校することが出来ている。

「ねえねえ！昨日は大丈夫だった！？

何があったの！ねえ、教えて！！」

前後撤回。

いや、居たわ。めっちゃしつこいのが。

『特に何かあった訳じゃないよ。みのりが知りたがる様なことは何も。』

そう答えると、みのりは動きを止めて私の方をじっと見つめてきた。

『え、どした。』

「いや、さ。A前より表情明るくなったなって！

　やっぱり昨日、何かあったんでしょ！」

『あ、いや. . . . . うん。

　実はね. . . 』

そう言いかけて、視界の隅に緑のもじゃもじゃ頭を見つけ、動きを止める。

. . . そうだ、ノート返さなきゃ。

『この話はまた後で！

　みのり、先学校行ってて！』

「あ！ちょっと！！」

後ろで何か叫んでいるみのりを無視して、急いで彼の元へ駆け寄る。

『緑谷くん！』

「へ！？えっええと君は、昨日の. . . 」

『うん。隣のクラスの芽森井A。

　. . . えっと、これ。昨日拾ったから届けようと思って。』

そう言って鞄の中から例のノートを取りだす。

「あっ！これ僕のノート！

　えっと. . . 芽森井さんありがとう！これ、大切なノートだったから. . . 」

頬を紅く染め、うつ向きながらそう言った彼に一言。

天使や(確信)

. . . いや、感動している場合じゃない。

彼には、伝えなきゃいけないことが沢山あるんだ。彼が居なければ、私はきっと夢を諦めてしまっていただろう。

本当に伝えたいことが沢山あるけれど、とにかく. . .

『ヒーロー、頑張ろう！』

夢を追いかけている彼に、一番伝えたかった言葉。

そして、私も. . .

「. . . . . ！うん！！

　. . . “頑張ろう”ってことは、芽森井さんもヒーロー志望？」

『うん。

. . . 絶対になるんだ、最っっ高のヒーローに！！』

随分と遅れたけど、

これは、私が最っ高のヒーローになるまでの物語である。